2024年5月の記事一覧
俺だけのものじゃない
相棒が、ある小説家の人のインタビュー記事を送ってくれた。
ぼろぼろ涙が出て、嗚咽が漏れた。
歴史的文化的な、多くの人が抱える痛みを題材に書く人だった。
インタビューを読んでいると、抑圧されて地下に渦巻くマグマが、その人という一点から、物語の形をとってこの世界に返されていく映像が見えた。
俺もまた、その一点だ。この人と同じことをやるのだ、と直感した。
俺のストーリーテリングが小説なのかしゃべ
自分のかたちを探る旅
何度目かの、アイデンティティの獲得の旅の道中にいるらしい。と気がついた。
今までも何度かやってきたことだが、旅はしたって旅の行き先も道もいつも違うから、いつだってすんなりは行かないし、それが旅の道中だとも途中で気づく。今回も、また。
今まではふたつの旅があった。
①セクシュアリティ ー性的マイノリティの一員であり、「トランスジェンダー男性/パンセクシュアル」であるという現在の認識に一致感を得
生きるための、生き延びるための文章
そういえば、俺は今までしばしば生きるために、生き延びるために書いてきた。
どうしようもなく苦しい時、それを自分の内側ではどうしても留めておくことができなくて、誰にも見られないノートに、ネットの隅っこに、SNSに、書いて書いてきた。
書かないと、吐き出さないと、世界のどこかに「確かにこの思いがある」と残し
ておかないと、生き延びられなかった。
なんでそうしたいのかはよくわからない。
でも、留めて