見出し画像

就活で自己PRを面白くする必要なんて、ない。

私が就職活動をしたのは、今から26〜27年前。
いわゆる就職氷河期といわれた頃の話。
かなり昔の話なので、今の就活生の方に参考になるかどうかはわかりませんが、何か共通点があるかもしれないので、書いてみます。

私は、当時の就職活動のことを思い出すと、今でも頭を抱えたくなります。
それほど、私の就職活動はお粗末でした。

大学3年生の頃、すでにバブルが弾けて就職氷河期となっていましたので、私たちの世代は就職についてとても危機感を持っていました。

そんな中、自分が社会人になって何をやりたいのか全くわからなかった私は、テレビを見るのが好きだ、という理由だけで、テレビ局への就職を目指すことにしました。…浅はかですね。。。

今もあるかわかりませんが、当時はマスコミ就職のための予備校みたいなものがあったので、大学受験でも予備校には行かなかった私ですが、就活のためにその予備校に通うことにしました。

そこでは仲間もできて、それなりに楽しかったのですが、結論から言いますと、テレビ局への就職活動は惨敗でした。

その予備校で言われたのは、「自己PRは自分の特徴が一言で伝わるような印象的なものにしないといけない」ということで、自分のキャッチコピーをつけよう、などと教えられました。

そこで、小学生から大学生までの間に経験したことを細かく書き出して、なんとかそこから無理やりキャッチコピーを捻り出したりしたものです。

でも、そんな風にとってつけたように「作った」自己PRなんて、面接官にも「あ〜、作りましたね」というのがバレバレでしょうし、自分でも言っていて恥ずかしいほど空々しいというか、不自然なんですよね。

それまでそんなに自慢できるような大したこともしてないのに、いかにも頑張ってきた、結果を出してきた、みたいなことを大袈裟に話すのは、本当に嫌な体験でした。

きっと、面接官もそんな自己PRを聞きたいわけじゃなくて、もっとその人の自然な言葉というか、人となりが滲み出るような話を聞きたいんじゃないかな、と思うんです。

今はコロナ禍ということもあり、また当時は想像もできなかったほどITも発達しているので、直接面接官に会っての就活などがあるかわかりませんが、自分をPRする場(入力するところ?)というのはあるはずです。
ぜひ、テンプレート的な文章や、誰かが勧めた書き方などは無視して、自分なりのやり方、自分の言葉で書いたり話したりしてくださいね。
その方がきっといい結果が出るはずです。

それともう1つ、「なぜこの会社を選んだか」「この会社で何をやりたいか」という質問にも私は苦しめられました。

何せ自分のやりたいことが分かりませんでしたので、答えようがないんですね。
これも、私は半分嘘をついて、さも「やりたいことが決まってます!」と言わんばかりに作っていましたが、やっぱりそれもバレますね。

学校では、私の時代は生徒は全て受身で、与えられた教科書や問題集をこなし、与えられた宿題をやって、正解を出せば評価されていましたので、何も自分で考える必要はありませんでした。

それなのに、いざ就職という時になるといきなり
「あなたは何をやりたいですか」
って言われても、わかりませんよ。
別に正解があるわけじゃない。自分でやりたい仕事、行きたい会社を選ぶって言っても、どうしたらいいかわかりませんでした。

今の学校教育がどうなっているかは知りませんが、少しでも変わっていることを願います。
もっと自分の意見を持つということに重点を置く必要があると思います。
物事に対して自分はどう思うのか自分の頭で考えるということが、自分はどういう人間でどういうことに興味があるのかを知るためのスタートです。

もし今自分のやりたいことがわからずに悩んでいる人がいましたら、日常の些細なことでもいいですし、ニュースを見てでもいいので、そのことに対して自分はこう思う、という意見をもつ練習をしてみてください。
そして、できれば身近な人、家族でも友達でもいいので、それを話すようにしてみてください。
そうすると、相手から同意されることもあれば、違った意見を言われることもあるでしょう。
そうやって段々と自分が見えてくるようになります。


ちょっと話がそれましたが、これから就活の方、ぜひ頑張ってください。
社会があなたを待っていますよ!

ではまた笑顔でお会いしましょう!!

#就活について語りたい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?