SOHO(個人事業)をはじめるとき、今の仕事を辞めて専念すべき?それとも辞めずに副業として始めるべき?
これは意見がかなり分かれるところだと思います。
ネットを使ったビジネスで個人で起業しようと考える人は、まず最初に悩むところでしょう。
今の仕事(雇われている仕事)を辞めて起業すべきか、それともビジネスが軌道に乗ってくるまでは辞めずに二足の草鞋でやっていくべきか。
私の意見から先にお話ししますと、私は「辞めて専念すべき派」です。
それは一人で起業する場合はもちろんですが、夫婦二人で始めようという場合も同じです。
私が独身時代正社員として働いていた頃(20年以上前^^;)は、正社員が副業をすることはタブーでした。
でもここ数年でその辺はかなり緩和されて、企業側も社員の副業を認めてきています。
そういった意味でいうと、今の仕事を辞めてリスクを大きくしなくても、起業することは可能です。
確かに、定期的な収入が絶たれるのはかなり不安ですね。
起業した途端に大きく儲かるということはほぼないと思うので、しばらくの間赤字の状態でビジネスを続けていくのはかなりのストレスです。
(経験しているので、実感がこもっちゃいます^^;)
「本当にやって行けるのかな」
「競合のサイトがたくさんあるのに、お客さんなんてきてくれないんじゃないか」
などと、不安でいっぱいになります。
収入がなくても、毎月出て行くお金はありますからね。
だったら最初は仕事を辞めずに、仕事から帰ってからとか、休みの日とかに副業としてやってみるところから始めれば、給料が毎月入るからストレスが少なくていいかもしれません。
実際私たちも最初はそう考えていました。
私たちが起業した当初は、まず主人が個人事業主として起業して、私は別で派遣の仕事をしていました。
やっぱり毎月の家賃とか光熱費とか食費とか、かかるものはあるので、私が少しでも主人を支えたい。その方が主人の負担も少しは軽くなるだろうと思ったんです。
私自身の不安を拭う意味ももちろんありました。
それで、昼間は主人が一人で家で起業した仕事をして、私は派遣の仕事から帰ってからとか休みの日とかに少し手伝う程度でやっていました。
しばらく(2年間くらいかな)はそんな体制でやっていましたが、結局それではダメでした。
確かに定期的な収入があることで、助かった面もあります。
でも、だんだんとお互い精神的に追い詰められてしまったんです。
主人の方は、起業したばかりで当然最初から大きく稼ぐなんてことはなかなかできないので、あまり大きな利益がない仕事でも実績を作るために一人で一生懸命やっていました。
私は少しでも主人を手伝おうと、派遣の仕事から帰ってきてからやっていたのですが、それが逆に主人の精神的な負担になってしまいました。
主人にしてみれば、
「自分がなかなか十分な稼ぎを得られないために、妻(私)に大変な思いをさせてしまっている」
「こんなことをしていて本当にいいのだろうか」
と、仕事意外の余計なことでストレスを感じてしまっていたんです。
私は私で、主人を支えたいと思って頑張っていることが裏目に出て、どうしていいかわからない状況でした。
もう1つよくなかったのは、食生活が乱れてしまった、ということです。
私が外に働きに出てしまっているので、朝も簡単、昼もインスタント系、夜もろくに食事の支度をする時間が取れないので、出来合いのお弁当とかになってしまっていました。
(この頃はまだ主人が料理に目覚めていなかったんです)
食生活は人間の基本です。食生活が乱れると、健康によくないだけでなく、メンタルも乱れます。
ちゃんとした食事を摂りたいのに、できない。それで余計にイライラしてしまっていました。
今思えば、二人してバラバラの行動をしているのですから、こうなるのも当たり前だったのかもしれません。
基本的には仲良しの私たちでしたが、今振り返るとこの頃は仲良し度合いが下がっていたように感じます。
そして起業した仕事もなかなかうまくいきませんでした。
そんなことが続いていたある日、二人でじっくりと話し合いをしました。
「このままじゃ、だめだ」
そして、私も派遣の仕事を辞めて、SOHOに二人で専念することにしたんです。
その時一番ネックになっていたのは、やっぱりお金の問題でした。
その頃の私たちは、余分なお金など全く持っていなくて、貯金もほとんどない状態でした。
それでも二人でいろいろと計画を練って、できるかぎりの対策をして、そして専念する道を選びました。
この辺りのお金の話については、また後日、別の記事でお話しいたします。
その後、どうなったか。
しばらくは赤字の状態が続きましたが、それでも1年半くらい経った頃、突然黒字になるようになりました。
その後はずっと黒字続きでやってきた、という感じです。
その時はなんで突然黒字にできるようになったのか、わからなかったのですが、今思えば、「覚悟」を持って取り組んできたことがやっとこの時期に報われてきたんだと思います。
(この1年半くらいの間の様子についても、また後日別の記事に書きますね。)
私が派遣で働いていた頃は、どこかで私が
「きっと起業してもうまくいかない」
と思っていたんだと思います。
自分達を信じきれていなかった。
「できる!」「やる!」という覚悟が足りなかったんだと思います。
自分がやりたいことを仕事にして生きていけるかどうかは、「やるか、やらないか」しかありません。
自分で「やる!」と決めて覚悟を持ってやれば、大抵のことはできます。
できないのは、当初の私のように、自分でどこかで「できない」と決めてしまっているからです。
二足の草鞋の副業でもいいですが、本当に自分がやりたいことを仕事にして生きていきたい、と思っているなら、ぜひ専念することを考えてみてください。
お金のことが心配かもしれませんが、私のような小心者でも借金をせずに乗り切りました。
もちろん主人と一緒なので、心強かったというのが大きいです。
もう1つ「借金をしない」というのが大きなポイントですね。
融資をしてもらって大きく仕事をするということももちろん1つのやり方ですが、小心者の私はどうしても借金はしたくなかったんです。
それはに主人も同意してくれました。
借金さえしなければ、たとえうまくいかなかったとしても、比較的簡単に出直すことができます。
そしてたとえ失敗でも、その経験は必ずその後の人生に生きてきます。
ちょっと勇気を出して、覚悟を持って、やってみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、また笑顔でお会いしましょう!
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