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味噌カツとナゲット

夫は今日から仕事。
私ひとりで夕方から家を出てライブに行った。

ライブが終わったあと、夫に連絡を入れると

今帰りました
味噌串カツ、チキンナゲット買ってます
いらなければ食べなくてオケです
早めに連絡くれたら迎えに行けるかもです
寝てたらすいません

とメッセージがきていた。

晩御飯を用意してくれていたことはありがたいのだけど、それだけで晩御飯になるかどうかは微妙な、なんともいえないお惣菜のチョイスに夫らしさが出ていて、少し面白かった。
純粋に私が好きそうなものを選んでくれたんだと思う。

家までは自分の足で帰った。
寝室を覗くと、目をバッキバキに開いて汗ばむ夫がベッドにいた。
また熱を出したらしい。

すぐに冷蔵庫から大きめの保冷剤を2つ出して脇に挟むように、と渡した。

高熱を出している状態で「早めに連絡くれたら(最寄り駅まで)迎えにいけるかも」と言えてしまう夫の献身性、さすがに高すぎる。

私たち夫婦の大抵の喧嘩は、私の気が小さいことが起因している。
私が自分のことしか考えておらず、1人でイライラして、自爆するだけの喧嘩がほとんどだ。

例えば今日、夫と私の立場が反対だったなら、夫を迎えにいくどころか「私はこんなに体調が悪くて仕事も行ったのに、なんで晩御飯くらい用意してくれないのよ!」とブチギレていたと思う。

そもそも私が晩御飯を用意せずに家を出たのも、昨日の喧嘩を引きずってのことだ。

私はそんな人間なので、夫の振る舞いを見ると「こんなに聖人みたいな人と対等にやっていくのはそりゃ無理よ〜…」と、後ろ向きな気持ちになることもある。

ここで拗らせて「劣等感を逆手にとってわがままばかりの君(※1)」になってはいけない。
スピッツだって「しょってきた劣等感その使い方間違えんな(※2)」と歌っていたし。

※1…ミスチルの『シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜』の歌詞です。
※2…スピッツの『ブチ』の歌詞です。

「良いパートナー」になりきれないことから目を背けずに、無理な規範を掲げずに、今後も地道に生活を続けていこうと思う。

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