ついに刊行!約90年ぶりに復刊した松岡譲の幻の名著『憂鬱な愛人』。

松岡譲の幻の名著『憂鬱な愛人』が、新仮名遣い約90年ぶりに復刊しました。

憂鬱

著者の松岡譲は、夏目漱石の娘婿。近年は、文学者たちを主人公とするゲーム「文豪とアルケミスト」の登場人物としても高い人気を誇ります。
本書は、松岡が夏目家の令嬢・筆子と結婚するまでのいきさつが書かれた長編小説。筆子との結婚を望み破れた久米正雄が先に発表した『破船』により、当時の世間は、久米に同情。松岡は、冷たい目にさらされます。そして、結婚から10年目に松岡自身がようやく結婚に至るまでの真実をもとに書いた小説が、本書と言われています(※諸説あります)。
このトータル1,200ページにもおよぶ大作を、上・下巻で復刊(下巻は12月下旬刊行予定)。
すでに図書館にも蔵書がない本作を、現代の人にも読みやすい新仮名遣いにしての初復刻です。


▼内容
夏目漱石の弟子であった松岡譲が、夏目家の長女・筆子と結婚するまでのいきさつ、親友を失い、仲間から孤立し、先輩を敵に回し、世間の非難を浴びたことを詳細に記した長編作品。

※本書は、1928~31年に第一書房より刊行されたものを再編集して復刊するものです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?