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「泣く日」

これ以外ない!というくらいのいい語呂合わせ、今日は「泣く日」です。

泣くといえばすぐに思い浮かぶのがこちらの絵本▼

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松野正子 作 / 赤羽末吉 絵『なきたろう』

『思い出のマーニー』の訳者として有名な松野正子の文に、『スーホの白い馬』や『おへそがえるごん』など多くの名作を遺した赤羽末吉の絵。これだけでもう贅沢すぎます。

人一倍泣き虫のなきたろう。その泣きっぷりは、涙で稲を枯らすほどの威力があり、周りの人々もほとほと困り果ててしまいます。当の本人もそんな自分をわかってはいるのですが、涙をおさえることができません。そんななきたろうが涙をこらえることができた出会いがありました。一体なにが......?

28ページの中になきたろうの成長の証が刻まれています。なかでも2ページに渡る大迫力のシーンは胸にくるものがあります。他者を思うことで自分を省みる。そんな一人の男の子の成長を温かな目で松野正子が綴っています。

赤羽末吉といえば『スーホの白い馬』が特に有名ですが、『おおきなおおきな おいも』のデザイン性に富んだタッチしかり、『なきたろう』しかり、こんなにも幅広い絵を描いていることに改めて赤羽末吉のすごさを感じます。

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