やついフェス 勝手に応援記事(うめすみ)
※この記事はPRではなく、執筆者うめすみの「オススメしたい!」という気持ちが暴発して勝手に書いているものです。
…よし。
ということでこの記事は毎年6月の第3土・日曜日に行われている音楽フェス「やついフェスティバル」について存分に書いていこうと思います。
ちなみに私うめすみが担当しているラジオ番組でも「勝手にやついフェス応援番組」と称して勝手に特集コーナーを組んでおります。
このコーナーも勝手に始めて今年で6年目になる、歴史と伝統のある由緒正しい年1回の大型企画となっております。周りからはおそらく呆れられています。
このやついフェスは、お笑い芸人でありDJとしても活躍しているエレキコミックのやついいちろうさんが主催。
2012年に渋谷円山町のライブハウス5会場を貸し切っての都市型周遊フェスとしてスタート。
その後、2015年に2Days開催、2018年には最大となる13会場での開催と現在まで規模を拡大。出演者300組強・観客動員約1万人という最大級の都市型フェスとなっております。
ちなみに僕はこの第1回やついフェスが音楽フェスティバル初体験であり原体験。
エレキコミックと片桐仁さんのラジオ「エレ片のコント太郎」でこのフェスを知り、当時お付き合いしていた音楽好きの彼女にエスコートしてもらって「東京やべえ…」と田舎者丸出しで楽しんできました。
ちなみにその彼女は現在の奥さんで…パターンではないので、当時観たブレイク直後のきゃりーぱみゅぱみゅさんの曲を聞くたびに今も少ししんみりとした気持ちになります。「つけまつける」がね…クるのよ…。
いろいろな音楽フェスに行ってみたいなぁと思いつつも、やついフェスほど情熱が沸き起こるものは少なく。きっと「フェス好き」ではなく「やついフェス好き」なんだと思います。なんせ出演者が誰も決まっていない状態で早割チケットを買っちゃってますから。
やついフェス、一番の特徴はやはり「渋谷の繁華街での開催」。
音楽フェスと聞いて頭に思い浮かべる「屋外でのフェス」は気候にも左右されますが、こちらはライブハウスが密集しているエリアで行っているので雨に一切濡れずに楽しむことも可能。
また「フェス飯」の類も、いわば渋谷の飲食店すべてがフードの提供店。もちろん協賛店舗ではサービスもあります。お店の開拓につながったり、次に渋谷に遊びに行ったときに「そういえばやついフェスで食べたあの店、美味しかったな」と再訪も容易なわけです。
やついいちろうさんとIMALUさんによるユニット「SUSHI PIZZA」
また、出演者の幅がやたら広く、それによる化学反応が見逃せない。
演歌・歌謡界の大御所が出たかと思えば、かつてお騒がせのあった大型歌手が禊を終えて復帰の場として選んだのかな?みたいな感じで出てきたり。
ブレイク直後の若手ミュージシャンが登場して入場規制がかかったり、インディーズ演歌と称して出てきたおじいちゃんが突如政権批判を始めて客席を後にするお客さんが続出したり。
人気の若手アイドルと往年のアイドルの出番が続いて、オタと親衛隊のエール交換みたいなのが始まったり。
歌合戦企画で出場者が「1年前のやついフェスから来ました」と謎の設定を言い張ったり。
キャンペーンガール企画では集合時間に出場者が揃わず、唯一時間どおりに来た男の子が優勝したり(さすがに後に撤回)。
こちらが能動的に「楽しもう」と思えば思うだけ楽しくなる、そんな不思議なフェスです。
そんなやついフェス、2020年も開催に向けて準備が進められていましたが、昨今の情勢により中止に。
「それでもやついさんならなんとかしてくれる…ッ!」とやついフェスファンが辛抱していた5月20日、「オンラインやついフェス」の開催が発表されました。
LINE LIVEやらYouTubeLiveやらニコニコ生放送やら、そういった配信プラットフォームを会場に見立てて、指1本で移動できることで周遊型フェスを再現。
しかも「あのチャンネルは無料だけどあのチャンネルは有料、では周遊とは言えない」との思いからフリーライブとして敢行することに!
ただそれだと「やついフェスのキャンセル費用」と「オンラインやついフェスの開催費用」で過去最大級の赤字になるとのことで、現在クラウドファンディングを実施中です。
既に目標額は達成していますが、やついさんのコメントによれば「700万円くらい赤字」とのことで、200%、300%を目指してまだまだ継続中です。
ということで、オンラインやついフェスになることで勝手に楽しみにしていることを書き連ねていきます。
●全国のライブハウスとつながることで地方のアーティストとのコラボ
やついさんの構想によれば、北海道や福岡など全国のライブハウスに声をかけていて、そこからも配信したいとのこと。
上述したエレ片のお三方は「危険日チャレンジガールズ」という女装アイドルユニットを組んでおり、新潟が拠点の「Negicco」や福岡の「ばってん少女隊」とのコラボ曲を発表しています。
年に一度 このフェスで再結成するのが恒例になっていますが、当面は都道府県をまたいだ移動を控えるよう求められている状況(6月19日に解禁との報道もありますが)。
ライブハウスをつないでの「リモートコラボ」にも期待したいところです。
●「権利の都合で音声カット」が最小限に
ここ数年やついフェスはニコニコ生放送での同時生配信を行っていましたが、諸事情で音声が流れない、また映像そのものが流されないことも。
個人的にはたとえ無音でも現地の様子が見られるだけで御の字だと思っているのですが、ユーザーとはわがままなもの。有料会員限定の配信時間帯では「無料ユーザーを差別するな」「ケチ」「もう見ねえ」、無音のときは「ちゃんとしたのを流せないなら放送するな」「もう見ねえ」と地獄のようなコメントで溢れかえります。
が、今回はオンラインフェス。そもそもネットで流れることが前提になります。これによって地獄から解放されるかもしれません。
●悪意あるコメントも見どころのひとつに?
LINE LIVEでのオンラインやついフェス開催発表の際、コメント欄が「誰?」「うんこ」「ブス」「レコードなんて聞かねえよ」「荒野行動やろうぜ」と荒らし(というか構ってちゃん)で溢れかえる地獄に。
そういうのが大好きなやついさんはついついコメントを拾ってしまい、構ってもらえたのが嬉しくてコメント欄がどんどんエスカレートする事態に。
…という顛末を「エレ片のコント太郎」でやついさんが話したところ、エレ片のお三方はさっそく即興コント化。「その場に適した荒らしコメントを言うゲーム」に発展させて散々こすり倒した挙げ句、「こんだけネタにして遊んだら、本当に荒らしコメントを見ちゃったときに笑っちゃうよね」とまで言ってしまう始末。
みなさんもオンラインやついフェスで荒らしコメントを見かけたら「本当に荒らしコメントがあるんだ…w」と心の中でニヤついてください。
僕はコメント欄をオフにしますけど。
●ネット環境が整っていれば、あらゆる人が音楽に触れられるフェスに
身体に不自由がある、小さなお子さんがいらっしゃる、遠方である、仕事がある…など、さまざまな事情でフェスに行きたくても行けない環境の方も多いのではないでしょうか。
インターネット環境が整っていれば、スマートフォンひとつでフェスに触れられる。これが一番の革新ではないかと思います。
他にも「オープニングアクトを長年務めてきた渋さ知らズオーケストラは今年どうなるんだろう…これで上手い解決策を見いだせたら、多くのバンドにとって希望になるぞ」とか、気になることはまだまだたくさん。
上に挙げたことは「楽しみにしていること」すなわち妄想なのですが、やついさんはその妄想を超えて実現してくることも多々あるので、どのようなイベントになるのか楽しみで仕方がありません。
ということで今年は「勝手に“オンライン”やついフェス応援番組」をやろうかなと思っています。フェス直前の放送担当日である6月18日にでも。
番組の共通メッセージテーマも「楽しみにしていること」とか「好きな音楽」とか「フェスの思い出」とかにしてしまえばもう盤石。「ん〜そうですねぇ………あっ、やついフェスってのがあるんですけどね」と。
まぁここまで行くとさすがにやりすぎですね。私物化せず堂々とやります(勝手にだけど)。
番組は、この「吹けよ春風」主宰の相馬くんも取り上げてくれました。
相馬くんことインターネットウミウシさんには毎回 渾身のエピソードを送ってもらっていて、本当にありがたい。いつもオープニングでメールの呼び水として紹介しています。触発されて送ってきてくれる人が結構いて、これまたありがたい。
とはいえ縁もゆかりもない土地のローカルラジオを聞いてもサッパリだと思うので、ぜひあなたのご近所のラジオ局も探してみてくださいね。放送エリアが狭いだけに、きめ細やかで親近感のある話題が得られるかもしれません。
緊急事態宣言が解除されて、まだまだどうなるか分からないこともありますが、ほんの少しずつ先が見通せるようになってきました。
ぜひオンラインやついフェスを観た後はここに戻ってきて、上の妄想がどこまで妄言でどこまで予言だったか答え合わせをしてみてください。
そして、2021年の勝手に応援番組と、やついフェスで会えることを願って。
うめすみ
小さなラジオ局に勤めています。
ラジオパーソナリティ、ナレーター、イベントMCを中心に音響PAなど。
木曜夕方と土曜の午後に生放送をしているので、よろしければTwitter(@umesumi)をご確認ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?