2021年フリーランス、イラストレーターの仕事はこのようになる(僕編)
あけましておめでとうございます。
メキシコ・オアハカの窓辺より新年のお祝いをお送りします。
最初に新作テーブルカレンダーについて宣伝させてください。
新しい年が希望に満ち溢れるようにカラフルな一年のスタートにぴったりなカレンダーになりました。テレワークのディスクのお供に、年始の贈り物にどうぞ!
さて、今回もYouTubeの台本作りも兼ねて文章を練り上げております。
まず昨年2020年がイラストレーターとしてどんな年だったのかを振り返ってみたいと思います。
定型文のようですが、コロナ禍、出版不況、広告費減により多くの同業者が仕事の依頼が減っているのが現状じゃないでしょうか?
むしろ食いっぱぐれのないはずの飲食業の現状をみればどのサービス業もどんな状況にあるかは簡単に想像がつきます。
そんな中で、僕も昨年はイラストレーションから少し幅を広てみたいと思い動画編集、アニメーションの制作、こちら現地で経営するギャラリーカフェで宅配アプリの利用を開始と空いた時間を埋めるべく多くのことにチャレンジしてきました。どれも一定の成果を得れたと自負しています。
本業のイラストレーター業はというと、昨年は仕事の提案、問い合わせ自体が激減しました。
報われるのは、このような状況下で僕を選んでいただいたクライアントさん達に、ご一緒した仕事のイラストレーションを喜んでいただけた事です。本当に感謝しかありません。
大切なのは例え仕事が来なくとも、いつも最高の状態で依頼に応えられるような態勢でいる事です。まさにいつ開催されるか分からない東京オリンピックの代表選手のようにです。
そこで重要なのは、自発的にテーマやトピックスを見つけて制作に打ち込められるかということになります。17年間のイラストレーター業の中で学んだ事は、時代の波を受け入れ、クライアントの依頼に添いながらも、創作したいという思いをいかに持ち続けられるかという事です。だから例え何をしていても、朝のジョギングで苦しい時も、洗濯で大量の洗い物に囲まれてる時も、ギャラリーカフェの仕込みと運営で忙しい時も、僕の中心には全ては創作のためという思いが強く染み付いています。でもこれも初めからそうであったわけではなく長い時間をかけて染み付いてしまった習慣のようなものかもしれません。
文章にすると強くなってしまいますが、創作意欲を持ち続ける事が何よりも必要であり体力を要するという事を表現したいのです。
そして、何よりも自分自身という厄介なクライアントをどのように納得させていくかが問題です。特にコロナ以降気楽に外出ができず、悶々としている同業者が多いのではと想像します。
必然とスマホを見る回数が増え、賢く計算されたYouTube動画に自身のダメさを思い知り、SNSではいいねの数が多い投稿を見て嫉妬し、感染者数ばかりを誇張した情報の波が画面から垂れ流れされる日常では、行き場をなくしたフラストレーションがメンタルを痛め続けます。
表現者というものは世の中の動きに敏感です。むしろイラストレーターはマスメディアの一部なので嫌でも流行を意識しなくてはいけないのかもしれません。でも、それも広告や雑誌が元気だった時の名残で、もう限界に近づいている、またはそう言った認識がもう古いのかもしれません。
では2021年以降のイラストレーターはどのように活動してゆけばいいのか?
答えは簡単です。前述したように自身でトピックスやテーマを決めてそれに集中して制作してゆく他ないと思います。
そしてそれにのめり込んで他が見えないぐらいになれたならどれだけ幸せなんだろう?といつも思います。
自身がそうできているかは自分ではわかりません。ただ、しっかりと創作がしたい、表現したいという気持ちだけは枯渇せず新鮮に湧き上がります。
思い起こしてみれば今回ほどではなくても、今までもそんな事は何回かありました。自然災害や世界情勢に動きがあるたびに平和の上で成り立っている僕の職業は、言ってみれば肩身の狭い思いをしてきました。
じゃあ、復興や復旧、世の中を元気付けるために何かアクションを!と意気込んでみても前述のように平和の上で成り立っている職業というのは緊急事態の目下ではあまりにも無力で、下手をすると『こんな時にそんな流暢な事をして不謹慎だ!』『随分余裕があるのね。』と批判の目が向けられる危険性も感じています。
もっと良くないのは自分自身も『こんな時に、自分の特技でお仕事がもらえるなんてなんて贅沢なんだろう。申し訳ない。』と自身が自身の生業を肯定できない状態です。
人間は初めに火を使いこなし、物を創造する事を覚え、その対価の通貨というものを生み出した唯一の生命体です。もともとクリエイティブな人類がそれを否定しまったら、縄張りを主張して争い合う獣になってしまいます。
またクリエイティブとはイメージする事、想像ができるという事は自分以外の他の人の気持ちを思いやり、喜ばせることができることです。
だから僕ができる事は絵を描いて人々を喜ばせる事!なんて堂々と大声で言える勇気はありませんが、自身の活動をこうしてYouTubeなどで発信する事で少しでもイラストレーターという職業を理解してもらい、その結果何か面白いなーと思ってもらえたり、役にたったなーと思っていただき、最終的には絵にも興味を持ってもらうというのが、僕なりの貢献なんじゃないかなと思います。
You Tube チャンネル『テッピンスケッチ』
https://www.youtube.com/user/hhhreah/
話は逸れましたが、イラストレーターも御多分にもれず景気に左右される職業で、今後数年は耐え忍ぶ期間が続くかもしれません。
だからこの仕事は止めておけというつもりはサラサラありません。
『本当の豊かな人生』とは見栄やお金とは別のところにある事をもう私たちは知っています。
いわば、もぅイラストで食べていこうというのはベンチャーなんです。
イラストに限らずどんなジャンルでも一つの事が心底好きで続けていくと限りなく未来が広がっていくし
世の中がどうであれ、自分自身でゼロから考えて希望を作り出していける人間らしいクリエイティビティーに気づける事は素晴らしい事です。
なので、自分の活動を楽しんで、その職業人であることに自分を慣らしていく。これが2021年以降もイラストレーター、クリエーターとして生き抜いていく秘訣ではないかと僕は思います。
よく、お金は後からついてくるといいますが、もし画材が買えない、イラストレーターとして活動していきたいが生活が厳しくてできないという方は、嘆くよりもまずそこを解決する方法を考えてください。具体的な事はここでは言いませんが『芸術家、アーティスト、助成金』と言ったキーワードで検索すればいくらでも支援の制度は見つかるはずです。
あなたの思いが本物であれば、支援の手は必ず差し伸べられるはずです。
なぜなら、日本国憲法第25条にもあるように私たち国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
こう定義されているのですから。
イラストレーターとして、クリエイターとして文化的に生活できる事。
海外にも拠点を持つ僕としてはこの日本の手厚い憲法には頭が下がります。
世の中未だ混乱の渦にありますがマイナスなことだけではありません。
希望を持って、しっかり前を見ていい2021年にしたいですね。
最後まで読んでくれた皆さんありがとうございました。
今回のnoteを読んでくれたみなさんには今年の卓上カレンダーに込めた希望に満ち溢れる2021年への思いがさらに理解していただけると思います。
気に入っていただけたらぜひご購入いただけたら嬉しいです。
こちらにもう一度オンラインストアーのリンクを貼っておきます。
https://tepping.stores.jp/
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