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ネガティブ感情の手放し方

ネガティブ感情には、いろいろなものがあります。

怒り、不安、恐怖心
負担感、心配、面倒くさい
後悔、罪悪感、劣等感、口惜しさ、悲しみ
緊張感、困惑、苛立ち
嫌悪感、軽蔑、不快感
孤独感  など

いつまでも、モヤモヤした気分のままではなく
上手に手放すことが必要です。

ネガティブ感情は心理的コスト

企業活動では、資本は多い方がよいです。
個人の貯金も、たくさんある方が安心です。
資本を使って投資したり、
ほしいものを購入したり、
不測の事態には、備えにもなります。

心理学には、「心理的資本」があります。
心理的資本は、人を動かす幸福感” 
幸福感とは、ポジティブな感情です。
ポジティブな感情が資本なのです。

資本を使って、新たなことに挑戦したり、
試練を乗り越える力にできます。
幸せな人は、資本がたくさんあるので
いつも気分がよく、活動的で、打たれ強い。 
うまくいかなくても、回復が早い傾向があります。

資本と合わせて、コストにも注目してみます。

企業でコストとは、企業活動に必要な費用、原価です。
コストが高いより低い方が、その分利益が増えます。
無駄を抑え、コスト削減で、筋肉質な企業体質というわけです。

心理的コストは、”消費された感情エネルギー” と定義されています。
消費されたということは、
自分の中からでていったもの、マイナスのエネルギーです。
実体はネガティブ感情です。

つまり、ネガティブ感情を持ち続けると
ポジティブ感情(幸福感)である心理的資本が、
どんどん減ってしまい、
最後は動けなくなってしまいます。

そうなる前に、コストの流出を止めなくてはいけません。
「ネガティブ感情の損切り」です。

保有している株が、どんどん下がっているなら、
早く手放せば、その分、損失が減らせる。
これが、よく言われる「損切り」です。

ネガティブ感情は、心理的コストですから、
抱えていると、時間も無駄にしてしまいます。

経済における資本とコスト


心理的資本と心理的コスト


コストを抑えて資本を増やす

今日は、忙しい一日だった。
たくさん我慢したし、気疲れも多かった。

このように、心理的コストを使った後は、
気分を変えて、
幸福感(心理的資本)を増やす行動をしてみます。

「癒し」や「ストレス解消」がそうです。

消費された感情エネルギーを、
補充して、回復させています。
幸福感(心理的資本)を減ったままにしないことです。

心理的コストが抑えられ、
心理的資本が増やせる、
これが 「レジリエンス」です。

心理的コストを抑え、
感情エネルギーの流出を食い止めるには、
ネガティブ感情を手放す必要があります。

その「モヤモヤ」を言語化する

もし、スマホをなくした場合、
どんな言葉が出てきますか?

スマホは大切なものです。

連絡先が保管されており、
SNSで社会とつながることができ、
アプリを使って支払いもでき、
情報検索や場所の検索、
スケジュールの管理、
思い出の写真も保管されています。

そんなスマホが、どこを探してもなかったとしたら? 

うそ!
ヤバい!
まさか?
ショック!
えー! 信じられない。
どうしよう。
・・・(言葉がない)

想像するだけでも、
心がざわつきます。

モヤモヤした気持ちは、
感情に乗っ取られている状態です。
ハイジャックされた心をとり戻す必要があります。

「ヤバい、ヤバい」と言っていたら、
冷静で適切な行動がとりづらいです。
対処が遅れ被害が拡大することも考えられます。

言語化するとこうなります。「ヤバい」の正体は、

怒り 「不注意な自分が腹立たしい」
不安 「どうしよう、連絡先がわからない」
心配 「拾った人に悪用されないか」
負担感 「新しいスマホは予定外の出費」
面倒くさい 「届け出先が多い、アプリの導入作業が煩雑」
悲しい 「思い出の写真がなくなった」
困惑 「なぜ気づかなかったのだろう」 
猜疑心 「誰かが、わざと持ち去ったのではないか」

言語化してみると、取るべき行動も見えてきます。

ネガティブ感情から、
次の行動に切り替えることもできます。

今、自分ができる行動に集中することで、
ネガティブ感情を忘れてみます。
うまくいけば、手放すこともできます。

モヤモヤの言語化

生きていくためのネガティブ感情

原始時代、ネガティブ感情は人類を助けてきました。
生きていくための大切な感情だったのです。

命の危険があると、恐怖を感じて、すぐに逃げる。
将来の危険を察知し、不安を感じて、ねないで警戒する。
大切なものを脅かされると、怒り敵と戦う。
親しい人の死は、悲しみがあり、泣いて浄化する。

原始時代、ネガティブ感情と行動は直結していました。

恐怖や不安がなければ、
生き延びることもできなかったので、
大切な感情だといえます。

ネガティブ感情は生きていくための感情

現代のネガティブ感情は、いろいろなサイン

ネガティブ感情を引き起こす遺伝子は、
今も原始時代と同じですが、
現代は、環境が大きく違っています。
獰猛な動物に襲われることも、ありません。

つまり、現代のネガティブ感情は、
いろいろなことを知らせるサインとなり、
分かりづらくなっています。
原始時代のように、シンプルではありません。

感情から、意味を知って、行動にうつす。
行動にうつす前に、意味を知ることが重要なのです。

例えば、
大切ではない存在に、心配することはありません。
何かをやり忘れても、たいしたことがなければ、後悔しません。
心配や後悔は、大切なものを知らせるためのサインです。

準備ができていなくても、影響がなければ、不安や焦りはありません。
でも、戸締りや火の始末をしていないと不安です。
不安や焦りは、起こすべき行動を知らせてくれるサインです。

良い資質を知らせるサインもあります。

正義感の強い人は、怒りを感じることが多く、
共感力のある人は、悲しみも深く、
責任感がある人は、できなかったときの悔しさも人一倍です。

ネガティブ感情に隠れている良い資質に気づき、
感情に気を取られるのではなく、
次の行動に目をむけましょう。

ネガティブ感情は、疲れを知らせるサインです。

疲れていると、ささいなことにイライラする。
疲れていると、簡単な作業にも負担感がある。
疲れていると、なぜか悲しくなる。

栄養や睡眠や休養で、疲労回復ができれば、
ネガティブ感情はなくなります。

ネガティブ感情はいろいろなサイン

ネガティブ感情がなぜ起こっているのか、
その理由や意味を知って、対処行動がとれれば、
手放すこともできます。

まとめ

「ネガティブ感情の手放し方」まとめです。

・ ネガティブ感情は心理的コスト
・ 心理的コストで心理的資本が減ってしまうと、動けなくなる
・ モヤモヤを言語化して、ネガティブ感情を明らかにする
・ ネガティブ感情の意味に気づく

感情に振り回されないで、
自分の行動をコントロールできれば、
ネガティブ感情は手放せています。

実行してみての感想もお寄せいただけると嬉しいです。

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