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自然に足を突っ込んでみました。

<自然環境リテラシー学2021> Aコース7月3•4日

みなさん、こんにちは。大学1年生のとうふと申します。

今回、自然環境リテラシー学の南伊勢にあるロッジさらくわを拠点とする二日間の活動に参加してきました。自然の中に身を置いたこの活動は二日間という短い間ながらも非常に濃い時間を過ごすことができたと感じさせてくれるものでした。

自然とは無縁だった人間が自然に触れて何を感じたのか、学ぶことができたのかについて書いていきたいと思います。もしよろしければ最後までお付き合いください。

この2日間の活動を一言で表すのならば、
「初めて」の連続
でした。

経験したことがないたくさんの出来事がこの二日間にぎゅっと詰まっていました。
以下、この活動の記録や感想をお伝えしていこうと思います。


早朝5時半の電車に乗る。
活動スタート時点から私の「初めて」が蓄積されていきます。大学生になってはや3ヶ月が経とうとしている中、朝四時に起きることがオンライン授業で怠けがちな私の体には・・・生活習慣を見直そうと感じました。駅についたときにはすでに他の参加者の方もいて「ついに、始まるのか。」と不安とワクワクが入り混じった感情でした。

ロッジさらくわに行く途中のバスの待ち時間に水路にいた蟹を発見して、はしゃぎ気味でとった写真です。この後、そこかしこに蟹がいる場所に行くなんてこの時はまだ想像もしていませんでした。
「蟹が私の前を横切っていく。」
これも私の「初めて」です。

現地に到着後に塩釜の見学、南伊勢の歴史について地元の方のお話を聞かせていただきました。

手塩にかけられた塩を試食させていただきました。(手塩にかけるという意味を実感することができるくらい大変な作業で作られた塩です。)手作業で作られた塩は普段私が使用している塩よりも、味に深みや苦味があるような・・・。
ミネラルが豊富で肌にもいいのだそう。

そして、南伊勢の歴史についてお話を聞きました。私が高校時代弓道部だったこともあり、南伊勢の年に一度の祭りに弓道が登場するという話が非常に興味深かったです。
しかし、その祭りも現在は後継者不足なのだそう。
文化の伝承が難しくなってきているこの状況をどうにかしたいという思いがお話を聞いていて伝わってきました。

そしてシーカヤック研修です。

ここから怒涛の「初めて」の連続です。

リーダーの方にスプレースカート、PFDの付け方、パドルの扱い方、カヤックの乗り方を教えていただきました。ハッチをしっかり閉めることなどの注意点に気を付けつつ、出艇準備を進めていきました。

PFDとはライフジャケットのこと。サイズが合ったものを選ぶこと、体にしっかりフィットするよう調節部分で調節することが大切です。パドルは水を受けるブレードの向きに注意して、左右対称になっているか確認。カヤックにはまたがるような体制になってから船体に腰を下ろして、バランスを崩さないように乗り込みます。


私が使用するカヤックが新品のものだったようで、出艇前にお酒を船体にかけ、安全に活動ができるように祈願をしました。

私「どうか、転覆することがありませんように。(お酒をかける)」
坂本先生「それは、無理だねえ。笑」
私「え、、、。」


さあ、出艇です!!

最初は漕いでも漕いでも進まずに、腕が疲れる一方でした。インストラクターの方にアドバイスをいただいて体全体で漕ぐことが大切だと学び、試行錯誤を繰り返します。徐々に進めるようになりつつも、1日目のシーカヤック研修終了時の疲労感はありました。
しかし、純粋に体を動かして疲れるということに達成感と喜びを感じることができ、普段体験できないことをできているという実感が湧きました。

1日目の活動終了後、全体のオリエンテーションがあり、そこでシーカヤックのスペシャリストである柴田さんへの質問タイムがありました。

長く疲れないように漕ぐにはどうすれば良いのか。
パドルで水を漕ぐ腕の反対の腕は力を抜いて手はシャフトを触っているくらいを意識する。使わない体の部分は休憩させることが大切。

速さをもっと上げて漕ぐにはどうすれば良いのか。
パドルが入水時に水の抵抗を受けないように。水しぶきが起きないように。

足のペダルはどのように使えば良いのか。
水を漕ぐ側の脚を蹴るようなイメージで、力を入れる。などなど


1日の研修を実際に行ったことで出てきた疑問に対して、柴田さんは丁寧に、ご自身の体験も交えて話してくださいました。

2日目の朝方は霧がかった山を見ることができました。
のそのそとテントから出てみたらこの光景。
思わず、肺一杯に空気を入れるように大きな深呼吸。
自然の中の朝の気持ちよさを初めて知ることができた気がして、普段の携帯のアラームに起こされつつ、二度寝を繰り返す毎日との違いをジーンと感じていました。

さあ、出艇です!!

2日目は座佐浜を目的地に出廷です。
浜への上陸時、バランスを崩し海に尻餅を着きました・・・。
波があるだけでこんなにもバランスをとることが難しくなるのかと実感。
次の上陸は成功させたい・・・!

座佐浜を出発前、実際にコンパスと地図を用いてどのように進行方向を決めていくのかのレクチャーを受けました。
①地図上でコンパスの長辺を現在地と目的地に合わせます。
②リングを回して、リングの矢印と磁北線とを平行にします。
③コンパスを地図から離して体の正面で構え、リングの矢印が磁北線重なるまで体を回します。
この時、ベースの矢印が指している方向が進む方向です。

小学校の理科で少し使ったことがある程度だったコンパスの私の知識はゼロに等しく・・・。実用的なコンパスの使い方を知ることができ、コンパスの凄さに初めてここで気づくことができました。

隣の人に自分の背中を見せるようなイメージで漕ぐ。

これは2日目のシーカヤックで意識したことです。
前日に柴田さんがおっしゃっていたことで、上半身を大きな一つの筋肉と捉えるためのお言葉です。
まだまだ自分の思うように漕ぐことはできていないのですが、前日よりも成長していることを実感することができました。
まだまだ改善の余地ありですが・・・。

二日間を通して

研修を通して、今まで自分が知らなかった知識や技術を吸収することができることの楽しさを知ることができました。
自然に身を投じることで貴重な体験をすることができたと感じます。
ただ、初回の活動だったこともあり事前の準備に関することなど反省点も見つけたので今回の学びを次回に生かしていきたいと思います。




最後にこれらの貴重な体験ができたのは、教授、インストラクター、リーダーの皆さん、そして、天気予報を裏切ってくれた天気のおかげです。
ありがとうございました。
本当に濃い時間を過ごすことができた二日間でした。

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