"余韻を味わえる気遣い"の魅力
今世の中の流れが、余韻に浸れる仕掛けや演出を大事にしてきているなと思います。
後味の良さにじっくりと浸れる体験が大事だなと感じます。
先日、10年ぶりぐらいにスノボーへ行きました。
リフトに乗ってる時間が、何もやることがなく煩わしいので、スノボーを避けていました。
久しぶりに遊んでみると、初めなかなか思うように滑れませんでしたが、コツが掴めるようになって普段味わえない爽快感を楽しめました。
苦痛であったリフトの時間は、次に繋がる滑りにするための内省時間になり、もう一度良い滑りをイメトレする瞬間に変わっていました。
ふと考えると、仕事や家庭などでなんだかんだ日々忙しい生活を送っていて、自分とゆっくり向き合うときや心からリラックスできる時間は多くはないなと感じます。
リフトでそんな物思いにふけるとは思ってもみなかったです笑
でもそんな考えに至るきっかけを与えてくれました。
我々は日々、目まぐるしく日常は変化し、次々とイベントがやってくる感じがあります。
その中で、自分自身にゆっくり向き合って休みを与えてあげないと、日々頑張る自分が少し疲弊してしまいますよね。
そんな時、私が経験ことの中で、感動した体験の共通点があります。
旅行へ行ったり、マッサージをしたり、好きな映画を観たり、癒しの手段はたくさんありますが、心に残るものは、その中の細部に宿る余韻のサービスが違う。
余韻に浸れる過ごし方を提案してくれたり、ちょっと気遣いを感じる体験ができるのです。
例えば、あるサウナ施設へ行った際でも、入館した瞬間、アロマの香りが心地良く鼻を通っていき、その隣には壁に映るプロジェクターで、ゆらめく自然の美しい景観と耳障りの良い森林音。
足を伸ばせるフカフカの椅子には、お洒落で、触り心地の良いブランケットが。
この空間をまた想起できるようにと香りのキットお土産も頂けました。
お家へ帰っても体験の余韻が残っていました。
この時の私の感想は、
効能とか健康に良いとかではなく、「あーとにかく気持ちいい」感覚的なものが凄く印象に残っていました。
私が行ったこのサウナは、機能的な価値から、情緒的な価値のある空間にまで拡がりました。
これまでは、主に実利の部分にフォーカスされていましたが、それが感覚的なものに変わりました。
つまり、伝わる情報の質がそのブランドの価値を高める情報へと昇華されている。
だから、人への伝え方も変わって拡散されていかなす。
しかも、ブランド側が情報を操作するのではなく、お客さんが勝手にです。
なので、余韻を味わえる気遣いをデザインするのははとても大事なポイントです。
私たちの事業においても、そんな気遣いや過ごし方の提案を感じられる、タッチポイントをたくさん作っていかなければならないと思いました。
余韻の体験を価値と置く際に大事なことは、何の体験をさせることが、ブランドの世界観を伝えるために最も重要かをきちんと定義しておくのを忘れないようにしておきます。
早速、このあたりブランド設計ができているところを体験しに行こうと思います!!
人生は壮大な実験場
Life is experiment