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私が思い描くバンライフ


コロナが世間を騒がせて、早や1年弱が経過しようとしています。

「リモートワーク」が拡がりつつあり、働き方が大きく変わろうとしていますよね。
この仕事のスタイルは今後も定着しそうです。


この1年弱の仕事の中で身に染みた“便利さと無駄の発見”は忘れられるでしょうか。


もう私は元の世界には戻れません。



私の気持ちも以下のように変化しました。

beforコロナ  :ここ行きたい! 
       (ハワイや北海道とか)
Withコロナ  :どこか行きたい!
       (ここではないどこかへ)



一つの場所で、多くのことをしすぎていると、人は非日常強く求めることは確実です。

在宅ワークになると、仕事とプライベートの境界線も曖昧になり、自分に合った働き方を自分で作り上げていく必要があります。

そんな今、大きな時代変革の中で、ちょうどフィットしてきたライフスタイルの一つが「バンライフ」だと思います。


旅好きならば「バンライフ」については既に知っている人も多いはず。
私も、2014年頃からこの暮らしを休み期間中など使ってお試しで実施をしていました。



しかし、このキーワードを初めて耳にする人のために、今回は『そもそもバンライフって何?』というところから始めようと思います。



バンライフとは読んで字のごとく、VAN+LIFE=バン(車)暮らし。日本語で言うならば、車中泊や車上生活です。



その暮らしぶりは、一拠点に定住してバンライフをする定住型バンライフ、旅をしながらバンライフをおくる移動型バンライフなど、人によって実に様々なパターンがあります。



でもみんななぜ、車中泊でも車上生活でもなく、“バンライフ”と表現するのか?それは、バンライフがある種のライフスタイルを定義するキーワードとして広がりをみせているからだと思います。



家で暮らすように車で暮らすバンライフ。
居心地の良い居住空間を整えるために車内を改装し、ベッドスペース、キッチンスペース、ワーキングスペースなどをつくり、一台の車に家とも部屋とも呼べる理想の生活環境を築き上げます。


ぜひ、Instagramで #VANLIFE と検索してみてください。その素敵さに、「車上生活=心苦しい貧しい生活」といったイメージの固定観念は払拭されると思います。


こんな暮らしがサラリーマンであっても、仕事がフルリモート化することによって、各地を旅しながら仕事するなんていう、夢のようなことが可能になったのです。
ワーケーションにも関連する文脈です。


そこで、バンライフのブームを牽引した立役者
を紹介し、何を求めて彼らが没頭するのかを私なりに探っていき、バンライフの世界観をお伝えしていきます。


〈Foster Huntington(フォスター・ハンティントン)氏〉

彼は過去、米ファッション・ブランド“ラルフローレン”でデザイナーを務めていましたが、多忙な暮らしに嫌気がさしてキャンピングカーで旅に出ます。


「好きなことを隠さずに、自分に正直に生きる」をモットーに始まった彼のバンライフは、ついには『HOME IS WHERE YOU PARK IT』という一冊の本に姿を変え、世に出ることとなりました。

この本は、バンライフの世界観をイメージするのに打ってつけですね。
美しい景観と素敵な車内内装がマッチしていて、自然と個性が調和しています。


〈メジャーリーガーのDaniel Norris(ダニエル・ノリス)氏〉

彼もバンライフというライフスタイルを世に浸透させていった立役者と言える存在です。


投手としてメジャーリーグで活躍する彼は、あえて車で暮らすことを選択。
購入したバンの車内をカスタマイズして、自分にフィットする居住空間をつくり、シーズンが終わるとバンで旅をして過ごし、心身のバランスを整えるのだそう。


時には、スーパーマーケットの駐車場でバンライフをおくり練習に向かうこともあったそうで、まさに筋金入りのバンライファー(バンライフをする人のこと)。


そんな彼は、「お金があるからと言って以前より良いものを持つ必要があるわけではない」「どんな時も自分らしくありたい」と語っています。


ここまで、バンライフを通して人生を探求するカリスマを紹介してきました。彼らを“車で暮らす変わった人たち”と表層的に捉えることもできますが、バンライフの根底にあるのは、ありふれた自問と探求の世界です。

私がこのライフスタイルで感じるポイントは、2つあります。

①旅の中で知らなかった自分と出会う。

バンライフという旅の中で私も自身と向き合い、自分の琴線に触れること、自分に似合っている動きは?とか、自分についてもっと知って対話したいって思います。


②暮らしにおける本当の豊かさを見つめなおし、自分らしい生き方を模索する。

自分にとって大切なものは、「何なのか」そして、有限の時間の中でそれを取捨選択をすることです。
つまるところ、バンライフという言葉は、生活様式を示すだけではなく、人生を模索する心の旅のような概念が含まれているのだと思います。


とはいえ、ここまで言っておきながら、正直なところ、バンライフの定義なんていうのは人それぞれ。そもそも、明確な定義は存在しないに等しいのです。
何にも囚われない、固執しない、執着しない、本音で生きる自由なライフスタイルだと考えています。


なので、「これがわたしのバンライフです!」って宣言してしまえば、それがあなたのバンライフ。
他人に見出されたバンライフの定義に、自分の暮らしや旅路を迎合させる必要はまったくないのです。


他人の旅路をなぞるのではなく、自分の心が求めるバンライフの先に掴める答えがある。
まさに、人生のハンドルは自分が握っていて、それをドライブさせるのも自分自身なのです!

「一人一人が人生のドライバーになる」
誰もがそんな暮らしを描ける世界をつくっていけるよう、精進して参ります!

Life is experiment
人生は壮大な実験場