見出し画像

第2回 中小企業の経営戦略は1/1

こんにちは、深見です。
今回は中小企業の経営戦略を考えていきたいと思います。

【今日のまとめ】
①中小企業の経営戦略は1/1を目指す。
②強みにフォーカスして、弱みは無視する。
③属人化を恐れない多様性ある組織にする。

①中小企業の経営戦略は1/1を目指す。

私はつね日頃、1/1になるにはどうしたらよいかを考えています。

1/1=マーケットで一番/マーケットの規模が一人

という意味です。

私は、ゲームのRTA(リアルタイムアタック)に最近はまっています。
リアルタイムアタックとは、いかにゲームを早くクリアできるかという遊び方です。
興味のある方はYoutubeでご覧ください→リンク
もともとゲームは好きなのですが、私が感じるRTAの面白さは
「誰でも世界一になれる」
ことです。

もちろん、競争の厳しいゲームを選べば、世界一は相当大変な道のりになります。
一方で、同じゲームでも自分が作ったルールで最初にクリアすれば、だれでも世界一です。

厳しい競争の世界から身を引き、自分が一番になれる世界を作ってしまおうという理屈です。
自分が作った世界の中で、世界一の自負をもって切磋琢磨している走者を見ると私も元気になれます。

この理屈は、中小企業にとっても大切な考え方だと思います。

例えば、とある自動車部品を作る中小企業のことを考えてみましょう。
上を見て自動車メーカーで一番になるのは、非常に険しい道のりです。
すでにトヨタやVWなどの巨人を超えていかなければなりません。
逆に、下を見て、自分で新しい世界(もの)を作ってしまえば、1番です。
もちろんビジネスなので、顧客のニーズがあるかとか、マーケットの規模はあるか等の実際の問題はあります。
しかし、それよりも、
「自分は新しい世界を作り出した、そして一番である」
という自信が企業に与えるプラス要素は計り知れないです。

具体的には
●提供商品
●提供する顧客
●提供エリア
●提供の手法
の視野の組み合わせで一番になれることを戦略の柱に据えましょう。

②強みにフォーカスして、弱みは無視する。

すでにある1/1や、自分たちが目指したい1/1が決まると、それが、企業の強みとなります。

もし現在の1/1が、狭い範囲の1/1であれば、強みにフォーカスして1/1を維持しつつ、少しづつ範囲を広げていくことで、収益を拡大することができます。

一方で、強みが見えてくると、気になってしまうのでが弱みです。
実際、多くの組織においても、強みを探すよりも弱みを探す方が簡単です。

一度弱み気づくとそれを平均点に上げたくなるのがサガですが、ドラッカーや、マズローも言っているように、弱みの改善は競争力の強化にはつながりません。
なので、社長は意を決して、強みを伸ばす方策に注力し、弱みは無視しましょう。
私自身人間、得意なことをさらに伸ばそうとするときに、前向きな強い力が発揮できると思います。

えてして実際見つかった弱みが、相対劣位だとしても、絶対劣位ではないケースも多いです。
また、強みが強ければ強いほど、弱みも弱く見えてしまいます。
本当に弱みを改善しないとビジネスが成り立たない場合は、弱みを改善する必要がありますが、今までビジネスが続いていたことを前提に、弱みに注力しない方法を考えましょう。

③属人化を恐れない多様性ある組織になる。

「属人化させないためにマニュアル化が必要」
という改善方法がよくあります。
ここに関しては、私は賛成半分、反対半分です。

まず、賛成意見から

●定型的な作業においてマニュアル化は、作業の普及を促進する効果がある。
●マニュアルを作ることにより、自分たちのやっている業務を見直し、改善ができる

一方で反対意見です。
●マニュアルの通りにやることが正しいとなると、自分で考えることをやめる。
●本当にマニュアル通りにやれば成果が出るのであれば、自動化をすべき。

上記は当たり前の話ですが、マニュアル通りやればいいのなら、人にやらせずに機械にやらせればいいのです。
人間を安い労働力として、マニュアル通りに働かせることは、将来的に必ず競争力の低下につながるといってよいでしょう。
また、マニュアル通りにやっている中では、強みは生まれにくいと考えています。

私自身は、人間がやっている仕事であれば、必ず属人化すると考えています。
その作業において、定量的なアウトプットを明確に定義し、多様な手法を認める、作業者同士が高めあうことが、生産性や強みの向上につながります。

それでは、マニュアル化と属人化をどのように融合させるべきなのか?
この手法に関しては、SECIモデルが現場でも活用できます。
SECIモデルは、
●個人の知をどのように組織の知にするか?
を体系化したものです。

参考書籍
知識創造の方法論 著:野中郁次郎→リンク

上流のコンセプトワークだけでなく、製造やサービスの現場でも使えるフレームワークです。
詳細については、機会があれば考察してみたいと思います。

定型的な仕事であっても、従事する人が、向上心を持って取り組める環境づくりが必要です。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!!
皆さんはどのように考えますか?
皆様のご意見や批判でさらに良い思考ができると思っています。
コメントよろしくお願い致します。

それでは、今日からもよい人生を!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?