第5回 手軽な業界比較無料ツール
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今回は、手軽な業界比較ツールを紹介していきたいともいます。
前回の損益分岐点分析と合わせて、自社の財務状況が他社と比べて、優れている点を探しましょう!!
競合調査というと帝国データバンクなどで、高いお金を払わないとできないと思われがちです。
今回は、まず始めの一歩で使いやすい無料ツールをご紹介します。
【今日のまとめ】
①中小企業庁の基本実態調査で、ざっくりと見よう
②”オススメ”業種別審査辞典で、細かく見よう
①中小企業庁の統計資料で、ざっくりと見よう
まず始めに紹介するのは、前回も紹介させてもらった、中小企業庁が公開している、中小企業実態基本調査です。
これは、中小企業庁が中小企業の実態を把握する目的で、年に1度調査を実施している調査結果です。
調査項目は、
●従業者数
●資産状況
●売上高状況・・・
など多岐にわたります。
多岐にわたりすぎて私もすべては把握できていません。
その中でも私が主に使っているのは、
3.売上高及び営業費用
を、用途に応じて加工して使っています。
用途に応じてというのは、このデータの切り口が
●従業員数別
●産業中分類別
●産業別・売上高階級別
などいろいろな切り口があるためです。
まずとっかかりには、産業中分類別が使いやすいと思います。
産業中分類は、例えば製造業であれば、24に分類されています。
その中から、自分の調べたい業種に近いものを選んで分析します。
このデータでは、調査企業(R2製造業なら25万社)の平均値です。
その平均値と比べ、自分の調べたい業種が上なのか下なのかを分析することができます。
②業種別審査辞典で、細かく見よう
次に紹介するのは、きんざいが発刊する業種別審査辞典です。
これは、日本の産業を約1500種に分類し、
●業界動向
●業界理解
●分析ポイント
など、かなり細かく調査分析された資料です。
特に財務諸表と経営指標のデータは、財務競合分析をする際に、非常に使いやすいです。
難点は
10巻でお値段20万円
と高価なところです。
さすがに個人では買えない。
けど、安心してください!!
主要都市の図書館にはおいてあります。(だいたいあるとおもいます・・・)
知らない業種に対する情報収集にも使える優秀なツールです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
無料データでもしっかりと使えるものは意外とあります。
無料データから自社の課題を抽出して、さらに深堀するために有料データを購入するようにすると、より良いデータ分析ができると思います。
もし読者の皆様が、これ以外にもよいデータをご存じでしたらぜひ教えてください!!
それでは、今日からもよい人生を!!
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