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安心ホルモン・セロトニン・克服例

セロトニンの分泌促進


セロトニンとは脳内で働く神経伝達物質のひとつで

感情や気分のコントロール・精神の安定に深く

関わっている。別名[安心ホルモン]とも呼ばれ、

イライラする気持ちを抑制する効果がある。

不足すると[うつ病]を発症する可能性がある。

さらに睡眠を促す[メラトニン]を分泌するための

原料でもあるので、不眠症の方は、このセロトニン

の分泌を促進させることで良質な睡眠を取り入れる

ことができるかもしれない。では、セロトニンの

分泌を促進するには、どうすればいいか?

まず第一に、セロトニンの原料となる[トリプトファン]

というアミノ酸がタンパク質に多く含まれているので、

肉・魚・卵・乳製品・大豆・バナナ等は積極的に摂取

するのが良い。また、タンパク質合成に必要なビタミンC

・ビタミンB6・鉄分も同時に摂取するのが望ましいので、

主食として白米より雑穀米にそれらが多く含まれているので、

是非[十五穀米]等に変更するのもベストである。

第二にセロトニンの分泌は、太陽の光や運動で増加するので、

毎朝、散歩やジョギングをするのも良い。

さらに一定のリズムの日常生活をすることで、中枢神経系を

刺激することでセロトニンの分泌に繋がると言われている。

例えば、毎食後歯磨きをしたり、ガムを噛んだりすることである。

第三に意識的に脳を活性化させることで、セロトニンを増やす

こともできる。例えば、美味しいものを食べたり、感動的な

ドラマや映画を観るのも良い。

克服例

Sさん、29歳、男性

Sさんは、公務員になって9年間、ひたすら

事務処理や書類整理など真面目に取り組んで

こられたのですが、上司からのパワーハラスメント

をはじめ、周囲の人間関係に悩み「自分の人生

はこのままでいいのか?」「何のために公務員に

なったのか?」「全く人の役に立ててない。」と

自暴自棄になり、当カウンセリングルームへ相談

にこられました。

初回からの数回は、夢中で会話され、こちらは90分

ひたすら拝聴しました。

回を重ねるうちに、会話が途切れるようになり、間隔

が生まれてきました。

これは「良い兆候」と判断し、Sさんに「安心ホルモン」

である「セロトニン」の話をしたところ、かなり熱心に

耳を傾けられ「今まで、そのようなホルモンの名前すら

聞いたことがなく、目から鱗が落ちた感じです。

早速、明日の朝から太陽の光を浴びて、卵や牛乳などの

タンパク質を摂取します。また、キシリトールのガムが

好きなので積極的に噛むようにします。」

と話されました。

それから、1ヶ月後のカウンセリングの日に、Sさんは

「毎朝散歩をして、食事に魚・卵・大豆などのタンパク質

を摂取していると、最近よく眠れるようになり、イライラ

する回数がかなり減りました。すると、前向きな気持ちに

なり、仕事へ行くことが億劫でなくなりました。」

と話されました。



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