絶対に社員で転職したいあなたに教える、誰でもできる成功戦略 ~実践編~
20代、30代、40代の未経験者たちへ
転職したら今より条件が悪化する。未経験者は採用されない。そんな声を鵜吞みにして、足踏みしていませんか?
あながち嘘ではありませんが、成功した人もちゃんと存在します。
今回は、転職エージェントに「履歴書落ち」すると言われていたにも関わらず、無事に希望職種に転職できた3例をご紹介していきます。
彼らがとった具体的な戦略をそのまま使ってもいいし、自分に合わせて応用してもいい。読み終えた後、これから転職戦略を練るみなさまの参考になれば幸いです。
1人目:オフィス勤務未経験からの転職 Aさん
スペック:20代後半。オフィス勤務未経験。過去に飲食系のアルバイト歴あり。
転職理由:体力的にも経済的にも、非正規雇用での勤務や、飲食などの立ち仕事が難しいと感じたため。
Aさんは、紹介予定派遣で正社員を募集している会社にアタックしていました。しかし、いつも派遣会社の内部選考で落とされていました。選考に通るのは、相応のスペックを持った経験者たちでした。
彼は、ここで「紹介予定派遣のみ」という固定概念を捨てました。考え方を変え、通常の長期派遣に切り替えて応募にシフトしたのです。そうして、無事に希望業種との契約にこぎつけました。
入社後は、積極的に人間関係を構築し、オフィスソフトの扱いやコミュニケーション能力に全く問題がないこともアピールしました。
もともと未経験者だからと期待されていなかったのですが、周囲からは「想像以上に良い人材が来た」と思ってもらえたようです。
会社の懇親会にも声がかかるようになり、上の方と仲良くなった結果・・・・派遣2年目で、無事、正式雇用されるに至りました。派遣時代に比べ、月収が10万以上増えたそうです。
2人目:全くの別業種からの転職 Bさん
スペック:30代後半。他業種で会社員として勤務。
Bさんは、商品開発に興味があり、転職を希望していました。しかし、年齢的にも未経験の新規採用は望めません。そのため、自分の経験を活かし、希望職種を抱えている会社のコールセンター部門に応募し、職を得ました。
Bさんは、1年以上かけて仕事での信頼を得ました。そして、社内公募が出た時を逃さず応募し、無事に希望の部署に移動することができました。
未経験には違いありませんが、コール部門での活躍が認められ、顧客目線を活かした提案ができるだろうと判断されたのです。
3人目:同業種、派遣社員からの転職 Cさん
スペック:40代後半。派遣社員での同業種経験あり。正社員歴、ほぼなし。
Cさんは、人当たりのよい女性ですが、年齢的に正社員への転換が望めません。勤務先でも、派遣社員から正社員に昇格する人はいますが、全員Cさんより1周り以上若い人たちでした。
今の会社ではステップアップは難しいと判断した彼女は、じっくり時間をかけて転職準備を進めていきます。
彼女は、転職して辞めたメンバーともマメに連絡を取り、近況報告を行っていました。そして、そのうちの一人から、会社紹介を取り付けたのです。
紹介者は、会社の従業員紹介制度を利用してCさんを自分の会社に紹介しました。最近は、転職エージェントを活用しても望む人材が手に入らないことが多いため、信頼している従業員が紹介できる制度を設けている会社も少なくありません。
Cさんを紹介した従業員は、もともとしっかりした明るいタイプの人でした。社内でもきっちり仕事をこなし、信頼を得ていたため、「貴方の紹介なら」と、とんとん拍子で話が進んだようです。
こうして、Cさんは、年齢的にも難しいとされていた派遣社員から正社員への転換を無事成功させました。
まとめ
いかがでしたか?取り上げた3人は、いわゆる「履歴書落ち」する経歴でした。それでも成功したのは、最初から第一志望を目指して進むという「固定概念」を捨てたからです。
彼らは、他の職種や人脈づくりなど、一見遠回りに見えることを「柔軟に」行いました。
ゴールは一つかもしれませんが、そこにたどり着く道は無数に存在します。今回は、具体例として、実体験3つを書きましたが、これ以外にもいろんなパターンが存在します。
「働き手不足」が叫ばれている昨今ですが、これは「こちらが求める水準に達している働き手が不足している」という意味です。
仕事はあっても人が見つからないから人手不足という状態は、これから先も解消されないでしょう。
言い換えれば、少し柔軟な行動をすることによって、最終的には望む仕事に就ける可能性があるということです。結局、人が足りていないのは変わらないですから。
昔、私が言われた至言ですが「面接は、一緒に働きたい人を選ぶもの」だそうです。
ではその面接にたどり着くためにはどうすればよいか?提示した3つの例が、あなたの参考になることを願っています。