見出し画像

絵本「ピヨピヨ スーパーマーケット」の評価

評価

娘:☆☆☆
ママ:☆☆☆


読んだ目的/きっかけ

ここしばらく絵本ナビのテーマを参考に絵本を選んでいましたが… それにも何だか飽きてきてしまったため、年齢ベースの「おすすめの絵本」に立ち返ることにしてみました。

そこで、絵本ナビの「3歳向け絵本 絵本ナビ編集部おすすめ」ページで絵本を探してみました。すでに読んでいる絵本が多い中、「ノラネコぐんだん」シリーズの工藤さんの絵本で、まだ読んでいない本絵本を見つけました。
そこで、早速、読んでみることにしました。


ママの感想

とてもおもしろい絵本でした。「子どもが多いとお母さんは大変だな」とほっこり笑いながら読ませていただきました。

前半は、お母さんとスーパーマーケットにお買い物に来たピヨピヨちゃん兄弟たちの様子が描かれていました。スーパーのなかで、お母さんから離れて「かくれんぼ」をしたり、好きなお菓子をたくさん買い物かごに入れたり…
自分の子どもに同じことをされたらたまりませんが、絵本の中のお話なので、ピヨピヨちゃんたちの「楽しそう」な様子を微笑ましく拝見させていただきました。そんな余裕が持てる「絵本」は素敵です。

そして、後半は、スーパーマーケットで買った材料を使ったお夕飯タイムなど、ピヨピヨちゃんたちのお家での様子が描かれていました。「そうそう、スーパーでのお買い物はごはんをつくるためのものだもんね」と当たり前のことを思い出させてもらい、お買い物だけで終わらない本絵本の良さを感じました。

そんなほのぼのとしたピヨピヨちゃんたちの「お買い物とその後の日常」に関するお話でしたが、我が家の娘にとっては、「参加ポイント」がたくさんあり、とても気に入ったようでした。冒頭、ピヨピヨちゃん兄弟とブタさんたちが「かくれんぼ」をします。当該場面では、娘は隠れたピヨピヨちゃん探しに精を出しますが…

これがなかなか難しい!

私も最後の1匹がなかなか見つけられず苦戦しました。

また、細部まで描かれたスーパーマーケットの絵に、娘は試食をしたり「私もお買い物する」とお買い物ごっこをしたりと楽しんでいました。本絵本は息子とも、「これトマトだね」などと言いながら読めそうなので… 久しぶりに購入したいと思う絵本に出会えました。


子どもとはなす:カワウソくん、何してるの?

タイムセールに行ってしまったお母さんから離れてピヨピヨちゃんたちはお菓子売り場に行きます。当該ページの端っこに、お菓子の棚の前でひっくり返ってじたばたしているかわうそ(?)の子どもがいました。そんなかわうそくんを指さして、娘に「この子、何してるの?」と聞いてみました。

「『やだー』って言ってるんじゃない?」
「何が『いや』なの?」
「うーん…お母さんが『お菓子買うのダメ』って言って『やだー』って言ってるんだと思う」
「なるほどね、そんな感じかもね」

別に大した話ではありませんが… かわうそくんを見て、私は「お菓子買って!」と言いながら暴れているのだと思いました。娘は、お母さんの言葉を否定する「やだ―」を言いながら、かわうそくんが暴れているのだと思ったそうです。何でしょう、この微妙な違い。。

「たまたま」なのか、娘と私の性格の違いなのか、娘と私の母娘関係の違いなのか… 些細なことですが、でもなぜかすごく気になってしまった娘とのやりとりでした。

子どもとはなす:勝手にお買い物

上述のとおり、お母さんと離れたピヨピヨちゃんたちは、自分たちの欲望の赴くままにカートにお菓子をたくさん入れます。本絵本を初めて読んだ際、当該場面で娘が、「ダメだよね。ママにダメってされちゃう!」と自分から言い出しました。

娘の言う通りなので、別に問題はないのですが… 少し複雑な気分になりました…

我が家では、そもそも、いくらタイムセールに気を取られても、娘を勝手にお菓子コーナーに行かせること自体、ない気がしますが… そうだとしても、娘が勝手にお菓子を大量に買おうとしたら「ダメ!」と私は言います。もちろん、ピヨピヨちゃんたちもこのあと、お母さんに止められてしまうのですが…

ママのことをよく理解してくれている娘に、どこかばつが悪いながらもありがたい気持ちになりました… でも、それ以上に恥ずかしさが勝る娘とのやりとりでした(苦笑)


子どもとはなす:ピヨピヨちゃんたちの気持ち

お母さんの制止により大量のお菓子を買いそびれてしまったピヨピヨちゃんたち。お母さんが買った商品の袋詰めをしている横で、棒つきキャンディーを一人一本持ってぶつぶつとつぶやいていました。当該場面のピヨピヨちゃんたちの気持ちを娘に聞いてみました。

「アメだけじゃ嫌だと思ってると思う」

眉間にしわを寄せながらそう答えた娘に何だかほっこり笑ってしまいました。ピヨピヨちゃんたちに親近感が持てていたのか、本絵本に対する娘の理解は非常に良かったように感じました。(もちろん、単に絵本の内容と娘の発達の程度が合っていたという可能性も考えられますが。。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?