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先週のショートショート【24年05月05日~05月10日】

■2023年05月05日(日)
keikoさんからのお題は「マゼンタ」。まあ、赤でいいだろうと思い、出血の話を書く。人が倒れている。血が出ているというオープニング。展開はすごくくだらない。妻からは「ばかばかしくていい」という返事が来る。これに数時間かかったというと、人はバカだと思うだろう。「出血」というタイトルでアップロード。

■2024年05月06日(月)
妻からのお題は「昼寝」。どちかというと私の得意そうなお題だが、面白い話を思いつかない。気がつくと19時半になっていた。無の境地でつらつらと書く。「地下室にて」というタイトルでアップロードした。妻からは「オチをなんとかして」という返事が来たが、うまくいかない。

■2023年05月07日(火)
妻からのお題は「チリトリ」。昼からチリトリ鳥という言葉が頭にあったが、安易だなと思う。、違うものを考えたいが、結局思いつかず、ドローンの話を書いた。「チリトリ鳥」というタイトルでアップロードする。

■2023年05月08日(水)
妻からのお題は「ペットボトル」。なんとなく朝から困ったなあと思っていたのである。うまく処理できる自信がない。YouTubeを見て逃避しているうちに気がついたら、19時半だ。仕方ない。最初に思いついて逃げていたネタに取り組む。ペットボトルの中に猫がいる話である。どうやって終わろうと悩んだが、書いてうちにふわっと終わった。妻には「ポエムだね」と言われる。いい意味で言われていないことはわかる。「空を見あげる」というタイトルをつけてアップロードした。

■2023年05月09日(木)
妻からのお題は「缶切り」。急な外出が入り、書く時間がない。往復の地下鉄の中で書いた。缶切りか、缶か、どちらに振ろうかと考え、でっかい缶の話を書くことにした。調べ物をするヒマもないのでディティールは書けない。「缶詰考」というタイトルをつけ、地下鉄の中からアップロードした。

■2023年05月10日(金)
妻からのお題は「裏口」。実家には勝手口があり、おもにそこから出入りしていた記憶がある。いまの家というか、東京の家は立地が狭いので、勝手口なんてない。勝手口がたくさんある豪邸の話を書く。タイトルは「八番入口」にした。妻からは「最近品質が低下しているから休め」と言われる。

■まとめ
今週も低調。妻は「休め」という。野球でも、スランプの時に無理をしたのは昔の話でいまは体を休めることを優先するのだという。でも、野球とショートショートを同列に語られてもなあ。体はじっとしていてれば休まるだろうが、頭を休めるってどうすればいいのだ。よけいあせるだけではないのか。毎日書くという原則を崩すと、どこまでも崩れていくという不安しかない。私はあまり時間を信用していない。時間をかけて品質が上がった試しはなく、たとえ十分で書いてもいいものはいい。要は脳の調子である。話を考える才能が涸れたならこのまま静かにフェードアウトしていくだろう。読まれなければ書いていないのと同じだからである。

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