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先週のショートショート【23年07月10日~07月14日】

■2023年07月10日(月)
妻からのお題は「クリーニング」。考えているうちにあっという間に時間が過ぎる。話を大きくしようと思い、惑星クリーニング技能士という設定を考え、子どもの進路相談の場面から書き出す。20分で最後までたどり着く。ラストはどうなったかわからない感じにぼかす。タイトルは「進路」としたが、ちょっと内容と合ってない。

■2023年07月11日(火)
妻からのお題は「ストロー」。調べたら前にも同じお題が出ている。古い作品を読んだが、正直イマイチだった。今回は長いストローの話を書こうとぼんやりと思う。すると、そういう場所を設定しなければならない。「深い呼吸」という名前の喫茶店に入るところから書き出す。うまくオチが決まらなかったが、全体の雰囲気はよし。タイトルは「コーヒーに接続」にする。

■2023年07月12日(水)
妻からのお題は「クリア」。会心の作を書いたつもりだったが、妻からは「わからない。絶対読むな」という返信が来た。えーっ。アイデアそのものを否定されたが、あきらめず、視点を変えて書き直した。世界から色が抜ける話はぜひ書きたい。個人的に好みなのである。タイトルを「色抜け」にする。朗読したら最後がわかりにくいと言われたので、ばっさり切る。

■2023年07月13日(木)
妻からのお題指定はとくにないから、以前から「無人島のふたり」をぺらぺらめくり返していたときに目に付いた「日記」で書こうと思っていた。今日、ようやく切り口をみつける。旅の途中に冒頭の三行を書きつけ、宿に入ってから20分で書き上げた。タイトルを「百年日記」とする。十年ならよくあるが、百年にしたら一冊で人生のすべてが含まれてしまう。そこがいいと思った。当然のことながら最初と最後は自分の文章ではない。

■2023年07月14日(金)
妻からのお題は「エンジン」。あたためていたのとは別案の話を書く。のるかそるか、一発勝負。妻からは「ネタとしては悪くないんだけど、なんだろう、構成かな、このままだと「はあ」で終わらないかしら」という感想が来る。「はあ」か。それはあるかもなと思うが、とくに改善案も思い浮かばず。酔っぱらいと同居人の会話が不要かもしれないと感じる。タイトルは「酔っぱらい」にする。朗読したらパワードスーツが伝わらない風情だったので、説明を追加する。

■まとめ
「コーヒーに接続」はタイトルだけは面白い気がする。同タイトルでほかの作品も書けそう。個人的には「色抜け」のような絶対あり得ない世界の話が好きである。これはもう好み。それをどう書くかという問題はあるが。「百年日記」はよくあるネタだと思うが、日記を切り口にしたので、どうにかなったのではないかとおもう。「酔っぱらい」はいっそのこと、もうすこし長く書きたい。自分のなかには絵があるが、ショートショートで伝えきるのは難しそう。ということで、個別の感想を書いてみた。忙しい週だったが、過ぎてみればみな平らな時間。作品だけが残る。

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