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「よく読まれる」記事を書く方法


「よく読まれる」とは

2023年3月26日に「罠の戦争」第十話感想「そして誰もいなくなった」という記事をアップロードした。次の週に「おめでとうございます。#テレビドラマ感想文 応募作品の中で「罠の戦争」第十話の感想文、「罠の戦争」第十話感想「そして誰もいなくなった」が先週特にスキを集めました!」という画面がポップアップした。

一話から感想を書き続けて十週目にようやく読まれた


この記事は4月10日現在、「552ビュー」「32スキ」を記録している。大した数字ではない。よくある感じの読まれ方だろう。テレビドラマ感想文というハッシュタグは応募者が少ないのかもしれない。ハッシュタグ別の上位を狙うならスキの数は30から50程度でOKなのかも。
その次の週、2023年4月2日に「罠の戦争」第十一話感想「螺旋階段を登る」をアップロードした。今度は「「罠の戦争」第十一話感想「螺旋階段を登る」」は先週もっとも多く読まれた記事の1つになりました!」という画面がポップアップした。

記事を書いてから一週間後に表示される

ノンジャンルは凄いなあ。正確な数字を記すと、「6168ビュー」「139スキ」である。5000ビューとか100スキを越えると、noteの中でよく読まれた記事に入るらしい。
ちなみに、139スキの中でnote登録ユーザーは15人。非会員ユーザーが124人である。

読者はどこで記事の存在を知るのか

私は積極的に友だちを増やしていくタイプではないので、非会員ユーザーがたくさん見に来てくれる記事以外は伸びない。
「罠の戦争」をご存知ない方もいらっしゃると思うが、カンテレ制作のテレビドラマである。全十一回。毎週月曜日22時から放送された。「ジャニーズ事務所を追放された草彅剛が六年ぶりに主演する民放ドラマ」という大変話題性のあるテーマだったので、検索してたどり着いた人が多いみたいだ。書くたびにFacebookとTwitterで告知した。十一話に関していうと、ツイッターのインプレッション数は10326、リンククリック数は586である。Twitter経由で読みに来てくれた人は約1割ということになる。note内で知って来てくれた人はほとんどいない。Googleなどの検索エンジンが強いことがよくわかる。読まれる記事は読まれるべくして読まれるので、自分から必死で告知する必要はない。

読まれる記事を書くためには

今回の体験でよく分かったが、読まれる記事を書く秘訣はいくつかある。

話題性のあるテーマを選ぶ

ひとつは話題性である。「罠の戦争」は放送直後にTwitterで世界一にトレンド入りするぐらいだから、かなりの人が興味をもっていた。実際、ドラマも面白かった。Twitterで100文字程度の感想を書く人は多いが、2000から3000字くらいのまとまった記事は、ニュースのまとめ記事以外にあまり見つからない。他人はどう思っているのかと思ったときに読む手軽な記事が存在しなかったのだ。こんなのみんな書いてるだろうと思うかもしれないが、意外にもブルーオーシャンだったのである。
話題性にのっかる。これが一番の勝因。
とはいえ、興味もないのに、話題に登っているからという理由だけで記事を書くのはつらい。ネットで話題になっているトピックはふだんからチェックしておいて、たまたま自分の興味の範囲内だったら記事化してみる、というくらいでちょうどいいかも(私はもう二十年以上草彅剛の動向を追っているので最初から感想を書くつもりでいた)。

できる限り早く書く

連続ドラマだから当たり前だが、謎はどんどん先送りにされる。予想をしても外れる。ドラマの感想って書きにくい。書いているうちに「だいたい感想ってなんだよ」と思ったくらいだ。
私は平日は自分の書いたショートショートをnoteに掲載しているので、ドラマの感想をアップするのは日曜日だけ。つまり、放送日前日。それでも前回の放送を振り返るようなタイミングならまだよかったが、初回の感想は結局日曜日までに書けなかった。ずっと二週遅れの感想を書き続け、さすがにこれはあまり読まれなかった。300ビューくらい。最後だけは心を入れ替え、九話と十話の感想を同日に書いてアップしたら、十話がテレビドラマ感想文のハッシュタグでよく読まれたと評価された。やはりある程度の速報性は必要だと思い知った次第。その流れで十一話の感想が跳ねた。

タイトルの工夫

それにしても十一話のビューはなぜ一桁多かったのか。考えても答えがわかるわけではないが、推理はできる。タイトルに原因があったのではないかというのが私の想像だ。それまでのタイトルは「鷲津には謎がある。なぜ蛯沢に声をかけたのか」とか「鷲津と虻川の頭脳対決。キーマンは蛯沢か」「犬飼大臣編完結。運転手牛尾の我慢」など、視聴者にとっては既知の言葉しか使っていなかった。十話は「そして誰もいなくなった」と名作を題名を持って来て、ちょっと意外性を出した。十一話は「螺旋階段を登る」とした。ドラマの中に螺旋階段という言葉は出て来ない。これは全話を通してみた私の「罠の戦争」観を凝縮した言葉である。
視聴者にしても「えっ、なんだ?」と思ったに違いない。
意外性というと大袈裟かもしれないが、なにが書かれているか予測できないタイトルは惹きが強い。タイトルの中には「自分しか使っていない言葉」を埋め込むことが大切なのではないかと思う。なにかしらの発見がないとそんな言葉は出てこないので、すこしハードルが高いが。

適切な文字数

最初の数話はNetflixの配信を10秒単位で繰り返し再生し、すべてのセリフとト書きに当たる状況説明を書き起こした。どうせたいした感想は書けないだろうから、せめて記憶に残る名台詞を正確な言い回しで記録しようとしたのだ。
毎回そんな手間をかけるのはやはり無理で、四話目くらいからは複数回繰り返して視聴し、記憶だけで書くようになってしまった。手間をかければいいわけではないということは、ビューの数がはっきり示している。最初の方針は間違っていた。
セリフを書き残すために、初期の感想文の文字数はかなり多い。3000文字以上ある。
記憶で書き始めてからだんだん減り、2000文字(原稿用紙5枚)程度で落ち着いた。読みやすいのもこのくらいかなと思う。

小見出しをつけて全体像を示す

一気に読むにはたぶん2000文字でもまだ多い。そこで、途中から見出しをつけることにした。一話につき、5つくらいの小見出しをつけた。これならひとつの見出しにつき400文字くらい。無理なく読める。
noteの場合、見出しをつけたら自動的に目次を生成してくれる。最初に5つくらい項目が並んでいると、なんとなく「この文章は内容がありそうだな」と思ってもらえるかもしれない(願望)。

まとめ

めずらしく「読んでもらえる」記事を書いたので、なぜ読んでもらえたかを分析してみた。いろいろ書いたけど、一番の原因は「話題に乗る」という軽薄な理由である。誰でもできることなので、ビューが伸びないことに悩んでい方は真似してみてください。あ、いくら話題に乗っても、姿勢がネガティブだと炎上するだけに終わる可能性が高い。気に入らないものについては触れないのが吉。

(了)

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