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「松江松恋のトレジャー新鋭作家ハンティング」で新人作家を知る。

 新しい作家をどうやって開拓していくか、つねに悩む。聞いたこともない名前の作家の本を買えるかというと、なかなかむつかしい。
 そんな私どもに活を入れてくれる連載が、「松江松恋のトレジャー新鋭作家ハンティング」である。デビュー作を中心に、新人作家の読むに足る小説を詳しく紹介している。
 最初はエキレビ!で「新鋭作家さんいらっしゃい!」として連載が始まった。それが2020年の4月で終了してしまい、カドブンへの引っ越しが決まったのである。
 エキレビ!時代の連載第1回は「文章が美しい。/物語に引きこまれる。/小説としての仕掛けに感心する。/今まで作品に触れたことがない作家の本の場合、この三つの要素のどれか、もしくは複数を満たしているかどうかを気にしながら読む。」という冒頭から始まる。
 カドブンの連載第1回では、滑稽小説として昆布山葵の『同じクラスに何かの主人公がいる』を取り上げている。教えてもらわなければ、ぜんぜん知らないままにスルーしていただろう。
 作家紹介として、貴重な連載だと思う。

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