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先週のショートショート【23年01月09日~01月15日】

■2023年01月09日(月)
妻からのお題は「どん底」。類型的などん底しか思い浮かばない。端的にいえばホームレス生活。これではいけないと思い、別方向から考える。飲み屋の話になった。タイトルを「コース料理」とする。妻からも「よいのでは」という返事。

■2023年01月10日(火)
妻からのお題は「乗り換え」。地理音痴の話はさんざん書いてきたので横に置き、人生の乗換案内アプリを考える。展開がありきたりだった。残念。タイトルは「一日五枚」にする。

■2023年01月11日(水)
妻からのお題は「二者択一」。苦戦。冒頭のシーンを作って、書き進めてみる。終わりまで書く。うまくオチない。時間的に今日はここまで。冒頭の部分を削り、「一天地六株式会社」とタイトルをつけてアップロードする。

■2023年01月12日(木)
妻からのお題は「黄色い家」。黄色い家? ずいぶん風変わりなお題だ。黄色い家からイメージを押し広げていこうとしたが、うまくいかなかった。タイトル「黄色い家」で内容もそのまま。妻からは「保留」の返事。そうなるよなと納得。でも、伸び代がない。一行だけ付け足す。

■2023年01月13日(金)
妻からのお題は「プロポーズ」。週間の課題でもある。あまりパターンがなく、構造をつくるのがむつかしい。プロポーズ道場という仕組みを考え、思いつくまま書いていった。タイトルはそのまま「プロポーズ道場」。

■2023年01月14日(土)
妻からのお題は「遅刻」。最初はデートに出かける女の子がいつも時間にルーズで、自分の身代わりに太鼓持ちロボットを行かせる話を構想したが、妻に全否定されてあきらめた。遅刻を地方の風習にしてしまえばどうかと考え、「約束の時間」を書く。アイデアそこそこ構造に難あり。直線的すぎる。

■2023年01月15日(日)
妻からのお題は「咳」。テーマから離れられないし、構造も作れない。物語にならなかった。最後、無理やり終わる。「さようなら」というタイトルをつけてアップロードする。妻からは「さようなら」と返信が来た。わかっているんだろうなおまえ、というメッセージを感じた。

■まとめ
毎日、お題をもらう。「これは書けないだろう」というのと「書けそう」というのがある。書けないだろうと思ったものは案の定書けず、書けそうと思ったものも苦戦する。つねに書けないわけだが、〆切り時間があるので、書けない中で書いている。ずっと水中にいて、なかなか水面に顔を出せない。今週驚いたお題は「黄色い家」だった。これでなにを書けばいいのだろう。書いてみたけど、みなさんならなにを書きますか。ぜひ知りたい。

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