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先週のショートショート【23年11月12日~11月17日】

■2023年11月12日(日)
妻からのお題は「眉毛」。昨日間違って出してもらった「仮装」でもよかったんだけど、だいぶ考えたが、このお題では書けなかった。眉毛が簡単ってわけでもないが、どうにかなる。読み返してみた。眉毛で占いをする必然性があるかと言われたらない。お題だから使っただけ。あとはこの絵が面白いかどうかだ。タイトルは「危機一髪」にした。ちょっと盛りすぎなタイトル。

■2023年11月13日(月)
妻からのお題は「ジャズ」。身近というか、好きすぎても、苦労するものであると知る。結局、書けない。一本書いたが没にした。構造がなにもできなかった。それではショートショートにならない。もう一本書くが、これ、昔、読んだCMだらけの世界と同じだなとがっかりする。CMをスイングに置き換えているだけだ。妻からは「こんなものをアップするなんて信じられない」とLINEが来る。あとからkeikoさんに音楽用語の使用について不的確さを指摘され、改める。タイトルは「静寂屋」。

■2023年11月14日(火)
妻からのお題は「講演」。へんな講演を考えなければならないわけだけれども。誰がするか、なにをにするかで迷い、結局、猿回しの講演にした。もうすこしきゅっと短くすべきだと思うが、どこを削っていいかわからない。講演会が終わって一拍置いてオチに行くのもスマートではない。とはいえ、時間切れだ。タイトルは「主導権」。

■2023年11月15日(水)
妻からのお題は「今日は何の日」。調べてみると、「今日は何の日」というタイトルですでに書いているし、ほかにも祝日のお題で一作書いている。重複感はなはだしいが、まあ、私だけの問題で、読む人は覚えていないだろう。さて、なにを書こう。主人公は小学生。登校して廊下を歩いていると、今日は何の日がいた。書き出しはこれでいけるか。「雑学が来た」というタイトルにする。妻には「長すぎる。短く切っても面白くなるかどうかわからない」と言われる。前半の説明的な文章をばっさり切った。

■2023年11月16日(木)
妻からのお題は「裏」。いろいろ書けそうなお題でうれしくなるが、考え出すと苦しい。当たり前。裏取りの話にしようと思う。中核になる事件自体は説明なしでもわかるようにドラマ出演者の不倫疑惑。そこへ直撃する下っ端記者。二段落ちにできたが、話が長い。妻から「テレビの報道局なんてややこしい設定はいらない」と言われ、多少シンプルになった。タイトルは「没の裏側」にする。

■2023年11月17日(金)
妻からのお題は「違法建築」。最初は変な、面白い違法建築物を考えようとやっきになったがどうしても思い浮かばず……建築基準法をいじるかと思ったが、これも専門知識がないのでやりにくい。結局、へんな建築基準法ありきで、それを守らせようとするひとたちのことを書くことにした。いわゆる〇〇警察というやつ。タイトルは「喚起注意」にする。

■まとめ
高橋源一郎の「飛ぶ教室」にゲストで紗倉まなが出演した。紗倉まなから高橋源一郎への質問。「編集者に意見を言われたとき、どうすればいですか」。高橋源一郎の答えはシンプルで「聞かない」。自分が面白いと思ったことをやるのが一番で、他人のいうことを書くためにこの仕事をしているわけではない。ど正論。しかしなあ、自分の判定に自信がもてないのだ。私の場合はあきらかに指摘点を直したほうが面白くなることが多い。単純な話、自分で面白いと思える話を書けることが少ないのだ。メモをみると、今週もいろいろ試行錯誤して、表面上は作品として定着している。「雑学が来た」。今日は何の日ネタは出現回数が多く、今回でもう三回目だが、切り口を考えたらなんとかなるものだな……と思った。

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