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先週のショートショート【23年02月20日~02月24日】

■2023年02月20日(月)
妻からのお題は「建築士」。犬が犬小屋を発注する話にしようと思った。人間用の建築はできない三級建築士という架空の設定を作る。むかし、ほんとにセントバーナード犬を飼っていたのだが、どうしてもその名前が思い出せない。「発注」というタイトルでアップロードした。

■2023年02月21日(火)
妻からのお題は「本棚」。歩く本棚、食べる本棚など適当にメモして、そこから話を作っていく。たぶんこのあたりに落ち着くだろうなというところに落ち着いたので、面白いのかどうか自分で判断できない。妻が登場するので、妻は私に聞かないでという態度。「読書家」というタイトルをつけてアップロード。

■2023年02月22日(水)
妻からのお題は「記念日」。面白い記念日を考えればいいのかなと思ったが、もうたいていのものはある。記念日を認定する団体もあるし、なにを切り口にすればいいのかわからない。個人的な記念日ということで「すれ違い記念日」を書いてみた。妻からは「わかりにくい」という反応が返ってくる。

■2023年02月23日(木)
妻からのお題は「夜行」。夜行性の生物、夜行バス、夜行列車などが思い浮かぶ。夜行性バスの話を書くことにした。なにもしらない主人公が吸血鬼になってしまう話を、吸血鬼とかドラキュラという言葉を出さずに書くことにした。タイトルは「夜行性バス」。妻は雰囲気が気に入ったみたいで、「もったいない気がする」と言った。後日「もっと長くしては」とも指摘される。短編向きのアイデアだった?

■2023年02月24日(金)
妻からのお題は「県庁」。じつは「罪」という週間の課題があったのだが、忘れていた。彷徨う県庁とか、県中に網の目のように広がる県庁とか、動物のための県庁とかいろいろ考えるが、結局、田舎に異動し帰ってこられなくなる話になる。「永住」というタイトルにしてアップロード。妻からは県庁の窓口が閉まった情報を出すのが遅すぎる、介護は市町村の対応じゃないかという二点を指摘される。昨日は「オレに関する噂」だったし、今日は「ヒストレスヴィラからの脱出」だ。筒井さんの影響大きすぎ。

■まとめ
お題によって書きやすい、書きにくいは当然ある。今週でいえば、「建築士」「本棚」「夜行」は比較的書きやすく、「記念日」や「県庁」は難しかった。自分にとってのイメージの広げやすさなので、違いを言語化しにくい。書きながらイメージを広げるので、この点は大事である。書く前にだいたいのイメージが掴めていたのは「建築士」くらいで、あとは書きながら考えた。なかなかオチに到達しない作品はたいてい入り口か出口で書きすぎている。

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