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驚愕夢。

 「夢の木坂分岐点」を読んで、自分のみた夢を思い出してみた。
 もっともよく覚えているのは、学生の頃、朝起きてから始まるリアルな夢である。朝食を食べ、いやだなあと思いながら登校の準備をし、バスに乗る。私鉄に乗り換えたあたりで、はっと気がつき、目が覚める。まだベッドの中である。まさかと思うが夢だったのだ。驚愕する。
 やれやれと思いながらベッドから抜け出し、服を着替える。夢の中と同じことをしているなあ。うんざりだなあと思う。母親の用意してくれた朝食を食べ、登校の準備をし、バスに乗る。私鉄の駅に乗る。支線なので本線に乗り換え、また支線に乗り換え、最寄り駅で降車し、学校へ歩いて行く。学校が小山の上にあるので登山のようなものである。うねうねとくねる道をひたすら上っていく。
 さあ、ようやく学校に着いたというところで、目覚める。二回も通学したというのにまだベッドの中にいる。まさかと思う。何回繰り返しても際限がないではないか! さすがに二回以上の繰り返しはなかったが、あのときはほんとに驚いた。

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