ロックダウンの予告だけで米がなくなる。
鳴りを潜めていた小池知事が、オリンピックの延期を受けてか、記者会見をした。その席で東京のロックダウンに触れただけで急激に社会不安が広がったらしい。
時期も悪かった。イタリアやイギリスの感染爆発が話題となり、スーパーからどんどん品物がなくなっていく様子が報じられていた時である。
あー、東京でもなにかあるなと思って、用事のついでに近所のスーパーやミニスーパーを見て歩いた。
米がなくなっていた。びっくりした。
そこかー。長期戦になると誰もが覚悟したのだろうけど、商品棚から米が消えるとは思わなかった。米の在庫などいくらでもあるはずだけど、ひとたび疑心暗鬼に火が付くと買い溜めは容易に収まらない。しばらく米の姿を見なくなるかもしれない。
袋麺やパスタもほとんどなかった。納豆の棚も品薄になっていた。ようは保存食が売れているということだ。
中野の西友、朝は入場規制がかかっていたという。午後に行った妻は偶然売っていたトイレットペーパーを入手して帰ってきた。26日の東京は以上のような状況です。
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