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先週のショートショート【08月08日~08月014日】

■2022年08月08日(月)
妻からのお題は「わさび」。罰ゲームの話を書いた。連想が安易すぎるかもしれない。妻からは「グダグダ」との返信がくる。別作品を書くべきだったが、時間なし。夜中にいろいろ修正する。タイトルは「あとから」。

■2022年08月09日(火)
妻からのお題は「柿の種」。昼からずっと考えていたが、むつかしい。結局、平凡なお話になる。たぶんよくあるやつだ。書き口だけで勝負するタイプの作品。タイトルは「庭の木」。話がしまらないので何度か書き直し、アップロードする。

■2022年08月10日(水)
妻からのお題は「エレベーター修理」。体験からいうと、階段は三階くらいまで登るのさえけっこうつらい。主人公がとことんつらい目にあう話にしよう。タイトルは「修理の日」。妻からは「面白いんじゃないの」と返信が来る。発想がお題の範囲からすこしもはみ出していないところが反省点。

■2022年08月11日(木)
妻からのお題は「釣り堀」。人魚という切り口を思いつく。二時間ほどで仕上げる。妻からの反応もよし。タイトルですこし悩み、「日曜日の午後」というあいまいなものにする。話が全体がぼんやりとしている。最近の傾向として、シャープからぼんやりへと興味が移り変わっているのだなと判断する。

■2022年08月12日(金)
妻からのお題は「応援」。週間の課題でもある。昨日、老人と組み合わせればいいと思いつき、書けたつもりでいたが、いまとなると、なにが面白いと思ったのかわからない。はじめてのライブハウス体験を妄想100パーセントでお送りする。タイトルは「はじめてのライブ」。妻からは「ルッキズムがひどい」とのお叱りがあり、書き直し。面白ければいいんだけど、そこまで到達していないからな。いつかルッキズムだけのひどい作品を書きたい。

■2022年08月13日(土)
妻からのお題は「改札口」。筒井康隆の「乗越駅の刑罰」がどうしても脳裏に浮かぶ。傑作だもんなあ。切り口が思いつかない。じっとしている時間が続く。ふとエキナカでなにか書いてみようかと思う。エキナカが広がる話。今度は柞刈湯葉(いすかり・ゆば)の「横浜駅SF」と觝触してしまうが、あそこまで極端ではないのでまあいいか。タイトルは「広がる」にする。妻からの反応は「なるほど」。ああ、面白くないときのやつだ。とりあえず短くし、それは別にもう一本書く。ほぼ自動書記。タイトルは「出会い」。「いいんじゃないの」という投げやりな反応が来た。二本とも載せてしまおう。

https://note.com/fukagawa/n/n536ebad670f7

■2022年08月14日(日)
妻からのお題は「打ち水」。こういう「いまの時代、ないよなあ」というお題は難しい。魔法の打ち水というアイデアを考え、書いたが、妻の不興を買う。「陶酔している」と言われる。えいやっと全面的に書き直した。視点人物を宅配便の人から魔女に変更。タイトルもいろいろと迷い、最終的に「配達」にする。陶酔バージョンがいいのか、よくないのか、正直なところ、いまでもよくわからない。

■まとめ
たった800文字程度のことなのにというか、800文字だからこそなのかもしれないけど、ショートショートはむつかしい。アイデア、視点、展開、感情をうまく組み合わせないと、すぐに空中分解してしまう。今週は空中分解の展覧会になってしまった。

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