見出し画像

先週のショートショート【24年03月10日~03月15日】

■2023年03月10日(日)
Akiさんからお題は「悪魔祓い」。日本における悪魔祓いとは除霊であるから、霊はなんでもよかろうと思い、猫を出す。怠け者象徴、猫の霊。もちろん、フィクションである。オチはちょっと甘い。「しばしの休息」というタイトルをつけたが、その後、妻のアドバイスで「戦士の休息」に変更する。

■2024年03月11日(月)
Akiさんからのお題は「唇」。つい先日口紅で書いたばかりだなーと思いつつ、話を練る。一つ目は、同意書なしにキスしてもいいのかと迷う男の子の話。その姿をカラスが見て、バーカと笑う。出来悪いなと思ったので、二本目を書く。ファーストキス。「くちびるをあげる」と言われてほんとにもらってしまう話。誰かもう書いていそうだなあとは思ったが、書いてみたい情景だったので、これに決めた。「あげる」というタイトルをつける。怖い、薄気味悪いといった感想をもらう。

■2023年03月12日(火)
Akiさんからのお題は「写真」。これはなにか出てくるだろうと思ったが、意外になにも浮かばない。心霊写真かなあと思って書き進めていくが、イマイチな展開だ。「人生の岐路」とタイトルをつけてアップロード。その後、改訂していくうちにタイトルと内容がズレてきたので「うしろの人」に改める。人生の岐路云々というくだりそのものが不要だった。短くしてすこしすっきりする。

■2023年03月13日(水)
Akiさんからのお題は「笑う」。いくらでも広がりそうで、なかなかアイデアが出ない。いくつか書きかけ、最終的に方言ものにした。笑いに縁のない関西人の小学生が出てくる。タイトルは「転校なんでやねん」。「なんでやねん」がそもそもあまり関西弁ではないというか、吉本語だと思うのだが、関西弁といえば「儲かりまっか」「なんでやねん」「知らんがな」というふうにテレビで洗脳されてしまっている。その辺のニュアンスが伝わればいいのだが、関西弁に不自由な関西人なので、うまく書けた自信がない。

■2023年02月14日(木)
Akiさんからのお題は「青」。青い血の話を書こうと思った。「ブルークリスマス」という映画があった。あれは宇宙人だったか。私はロボットにしよう。プリンタ商売への皮肉をちょっと入れる。私の場合、皮肉を入れようとするとしばしばコケる。タイトルは「貴重な血」。オチが弱いと妻に指摘され、いろいろ考えるが最後が決まらない。妻の案を採用する。「そもそも話が論理的に破綻している」と言われる。

■2023年03月15日(金)
Akiさんからのお題は「ループ」。虚構の世界ではタイムループものが大流行で、時間ものには手が出せぬと思い、形状から発想しようとして「ループハウス」というタイトルを最初に思いついた。正直なところ、ループ状になっている家の描写だけでいける、と思った。しかし、うまいかぬ。たぶん、これを聞いてループを思い浮かべる人はいないだろう。いろいろ無念である。

■まとめ
反省の多い週である。アイデアが出なかったり、話が空中分解を起こしたり、自然な会話が書けなかったり、描写力の不足が露骨に出たりと、どの作品もどこかで故障している。破綻していないのは「あげる」くらいかもしれない。もうすこし真面目にやらねばとまとめを書いていて、反省した。書いている作品に真面目さはかけらもないが、ただ書く行為自体は真面目にやらないといけない。真面目にふざけろという話である。

次週
前週

この記事が参加している募集

振り返りnote

新作旧作まとめて、毎日1編ずつ「朗読用ショートショート」マガジンに追加しています。朗読に使いたい方、どうぞよろしくお願いします。