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「柳生一族の陰謀」のリメイクを観る。

 4月11日にNHKスーパープレミアム枠で放送された「柳生一族の陰謀」を録画していたので、観た。とても面白かった。
 原作は1978年に公開された深作欣二監督の「柳生一族の陰謀」であり、映画をテレビドラマとしてリメイクした形だ。
 原作は130分あるが、リメイク版は89分。原作を見ていないので、どこをどう切り落としたのかはわからない。
 時代劇なので、いちおう史実には沿っているのだが、フィクションのねじ込み方が凄い。強引なラストはあっけにとられる。主演の吉田剛太郎はさすがシェークスピア役者という感じだ。
 小さな役だが、北香那も出演していたので嬉しい。
 78年当時、すでに時代劇は衰退していた。映画館を席巻していたのはヤクザ映画だったが、その方面に興味がなかったので、若い時の私はぜんぜん観ていない。そのヤクザ映画もそろそろネタが尽き、「時代劇で「仁義なき戦い」をやってしまえ」という暴挙が名作を生んだらしい。たしかに主要登場人物が次々に死んでいく。東映にとっては乾坤一擲の一作だったのだ。

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