習近平失脚の兆し?各地デモ、北京大学生抗議、第二の天安門は近いのか?
2022/05/16
https://www.youtube.com/watch?v=_JsXW6RFT6w
習近平失脚の兆し?各地でデモ、そして北京大学生抗議、第二の天安門は近いのかについてお送りする。
■ 不満が高まる中国社会
中国国内では習近平に対する不満が募りつつあって、中国共産党の中の大きな17派閥のうちの7派閥が反習近平派に寝返ったという話をこれまでしてきた。
そして一般庶民の中でも上海の人たちなどがかなり不満を抱いている。都市封鎖で食べるものが届かない。病院にも入れないような状態で、コロナでどうこうよりも普通の慢性病で、マズイなという人が結構いて、上海の中で病院に行こうとした人達と、警察、中国共産党員が殴り合いのケンカになるなど色々あったが、ここ数日は若い人たち、学生たちがかなり怒りの様子を見せている。
上海は都市封鎖が行われていて、このマンションの中に陰性だった人たちが閉じ込められている。「我々は最後の一代だ(我們最後一代)上海人反撃。ネットが爆発、炎上している」というタイトルの新唐人テレビのニュースなのだが、中国共産党の警察、中国共産党が上海を都市封鎖していて、その背景はパンデミックが中国の中で蔓延しているのだが、それは習近平の計算外の出来事だった。
今年2022年秋の共産党の党大会で習近平は永久皇帝になる。通常中国の国家主席は二期までなのだが、今年の秋にそれを撤廃する。習近平は自分がこれから皇帝になるぞと宣言する準備をしている。そのためにはこのパンデミックを何が何でも抑え込まないといけないという習近平の意気込みである。
国民がどんなに苦しもうが、党大会までに漕ぎつければ、自分は永久皇帝になれるのだから、最後の仕上げで徹底的に弾圧してでも、自分は中国共産党の国家主席を永久に続けるのだと党大会で決めようと思っている。
■ 皇帝になるか、それとも失脚するか
習近平も勝負に出ている。これだけ弾圧したら、自分は反発を食らうかもしれないけれども、中国共産党の党員の17派閥のうち7派閥が既に反習近平派に回っている状態なので 、一般国民が自由に行動してデモなどされたら困るので弾圧をしている。都市封鎖という形で弾圧をしている。
パンデミックの責任を問われても失脚する。そして自由に国民がウロウロして、それがデモに発展しても自分は失脚するリスクがあるので、彼は今大々的な都市封鎖を行なっている。
上海人の家に警察がやってきて、お前たち大人しくしろと言われているのだが、上海人たちはもう散々都市封鎖で迷惑をしている。そしてそれだけではなくて自分たちは陰性なのに、何で閉じ籠もらなければいけないのだと怒っている。
警察が「お前たち覚えていろよ。お前たち言うことを聞かなければ、子孫3代までそのことが影響するのだぞ」と国民を脅迫している。
中国にいた時によく見かけたが、中国共産党員は政治家の秘書とかは、道を通る時に脅迫しながら歩いている。ニュースでも「お前ら末代3代まで何が起こるか判っているのだろうな」と言ったら、上海人が「俺たちがその最後の1代だ」と言っている。
「我們最後一代」はめっちゃ泣かせる台詞で、弾圧されるというのは俺たちの世代で最後なのだと言っているのだ。二つの意味がある。俺たちの世代で最後だって言うのは、自分たちがこの圧政に終止符を打つのだという覚悟の言葉でもあり、そして自分がそこで敗れて本当に最後の1代になるという覚悟だ。その二つの意味が「我們最後一代」の言葉に秘められている。
■ そろそろ何かが起こる
北京大学で発生した抗議事件も今日のツイッターに出ている。これ結構いろんなところでシェアされていて、ユーチューブでも見ることができる映像だ。何があったかということで、北京大学の学生がいつまでこんなことをやっているのだとデモをやっている。彼らも勉強もできない。就職もできない。将来が無いのだ。自分の将来が見えなくて、大学にいつまでこんな事をやっているのだと抗議をしている。
嶺南師範学院で光輝歳月という香港人の唄があるのだが、この弾圧と戦っていることを讃えた香港人の歌をみんなで大合唱するということがあった。この歌詞がすごくいいのですが、今日は輝かしい年というタイトルの歌だ。
ツイッターでシェアされている部分は「一生かけて自分たちは彷徨い、そして足掻き続けるのだ。自分たちの未来を変えてくれる。他に誰がこれをできるのか」という歌なのだ。自身が未来を変える。誰がこれをできるのだ。他に誰ができるのだ。
こういう歌なのですが、この歌が作られた経緯というのが、バイドゥーのウェブサイトに、この歌が作られた背景は、ネルソン・マンデラの戦いを歌ったもので、この人はもう弾圧されても投獄されても、最後まで南アフリカの人種差別と戦うという、何か民主主義と自由社会を実現する彼の生涯の努力を讃える歌なのだ。そのような歌を、香港人のこの歌を各地の学生が歌っているという状態で、しかもみんなロックダウンで部屋の中から大合唱している。こうやって若い人たちが自由とか民主主義の歌を歌うとか、自分の未来がどうなるか分からないから、デモを行うことが色んな所で始まっている。
学生なので政治的な打算はない。もう純粋にこのままでは自分の人生は終わりなのだと思い詰めている。
と言うことは、そろそろ第二の天安門が近いのではないのかと思われる。第二の天安門のような事件が起こらないにしろ、習近平に対する若い人たちの反発はここからどんどん強くなってくると思う。
こうなってくると習近平は結構ヤバイのだ。だって中国共産党内で徐々に自分を支持していたはずの派閥が反習近平に回っている。それだけではなくて今までだったら国民というのは、黙って不満はあったけど、ここまで強く表現しなかった。そしてそんな中で弾圧をせざるを得ない理由がある。都市を封鎖せざるを得ない理由がある。
それはパンデミック。彼は自分がばら撒いたパンデミックが逆輸入で返ってきて、こんな事態になることまで計算してなかった。だからこういう事態になっている。私はこれはそろそろ何かが中国で起こるのではないのかなと思う。
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