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UEFA Champions Leagueが面白すぎる!④(『結果論()』とオイル3タテの魔法)

花璃です。
CLを人生初リアタイしてるんですが、あまりの当たり年で脳みそぐるぐるしてる…。
今日はこちらの続き↓です。

英語のYouTubeなどを紹介しながら適当に書きます。
オイルクラブ好きの方は回れ右をお勧めします♡

CL準決勝マンチェスター・シティ対レアル・マドリード

今回もオイルクラブメンタルが炸裂!
マンチェスター・シティさん、素晴らしい逆転(され)劇をありがとうございました♡

ぶっちゃけ、シティの負けを1ミリも疑ってなかったから先制されても平気だったんけど、まさか1点目返すのが90分になるとは思わなかったので結構ドキドキしたよ〜〜〜
マンチェスターシティは指揮官が試合前からこんな顔してるんだぜ↓。(負けた後みたい)

イングランドのファン「最後にピッチでモノを言ったのは…」

イングランドのレアルファン(?)のYouTuberさん。

マフレズに先制された後、87分頃、
「…マンチェスター・シティが決勝に進出を決めようとしています」
と沈鬱な自撮りかましてる途中にカウンターでロドリゴきゅんの1点目が決まり思わず立ち上がる〜〜〜
「ロドリゴ〜〜〜〜〜!!!勝てる!!!!!!」
(観客総立ち)
この動画の最後のメッセージが印象的だったので訳しておきます。

「新聞は『マンチェスターシティが勝つ』と言っていた。彼らはより良いチームと、戦術を持っていると。僕たちがスタジアムで観たのは、闘争・勇気・心と、おそらく世界最高の監督であるアンチェロッティの素晴らしい戦術…」(16分頃〜)

Thogden

これよね。
デブロイネとかウォーカーさんは普通にワールドクラスだと思ったけど、フットボールサイボーグって感じ。
(他の選手は『いい選手』だと思うけど、覇気がないっていうか、量産型って感じ。フォーデンとグリーリッシュは本当に嫌い)
「勝たなければ」(義務)とは思っていても『自分の』心の底から「勝ちたい」とは思ってなさそう。

「モドリッチ→アセンシオ」の迷采配の効用

左WGのヴィニシウスとマッチアップしていたシティの右SBカイル・ウォーカー(別名カイル・ランナー)が下がったら2点でも3点でもすぐ取れるだろうって思っていたので全然焦ってなかったけど、先制された後ウォーカーさんが下がるとほぼ同時にモドリッチが下がってアセンシオが『中盤』に入ってきたときは青ざめたよね…。
アセンシオはアセンシオする(ペナルティエリア右端から左足でミドルシュートを決めること)以外は空気だから…。
と思っていたけれど、Sky sportsのpundit(解説者)が面白いことを言っていたのでそれもご紹介します。

アンチェロッティがアセンシオをモドリッチの代わりに入れたのは正解だった。アセンシオはモドリッチよりもペナルティエリア内に顔を出す。ペナルティエリア内のレアル選手の頭数が増えてシティの守備陣は誰が誰をマークするかの判断が遅れ、結果として、ベンゼマやロドリゴへのマークが甘くなった。1点目を返されるとさらに混乱した。2点目も、カルバハルからのクロスはアセンシオに触れて軌道を変え、ロドリゴが決めた。

戦術厨的に言えば
「モドリッチがいないとビルドアップガー」
ってなるんだろうけど、ディフェンダー目線で観ると、
ゴール前での『怖さ』はアセンシオ>モドリッチ
なんだなと思いました。
確かに、あんまり対戦したことのないチームから、subであんなFW顔のイケメンが現れたらマークしなきゃ!ってなるよね。
アンチェロッティ監督はビルドアップの代わりに運び屋カマヴィンガちゃん♡のドリブルを採用していたのでアセンシオも結果的に生きたんだなと。
アンチェロッティ名将すぎ…。

ロドリゴ本人からもアセンシオへのお墨付きが…

ロドリゴ「正直言うと、僕にはボールは見えなかったんだ。カルバハルがクロスを上げて、アセンシオが触ったのは見たけど、次に見たときボールはゴールネットに飛んでいた。何が起こったのか分からない」

ペップ・グアルディオラさん:奇策から『俺たちのサッカー』へ

ペップ・グアルディオラさんは、大一番で唐突に新戦術を仕掛けて数々のトーナメント戦を敗退し、『奇策ハゲ』の名をほしいままにしている名将らしい。
わたしの嫌いなタイプの戦術厨とかゲーム脳サカオタが悉く信奉しているので(本人に恨みはないけど)正直嫌いなんだけど、今回の準決勝、レアルマドリード戦は普通に『俺たちのサッカー』をやって普通に負けたって感じでした。

ペップさん、延長戦開始とともに着席

ロドリゴの1点目、「うわぁああああああ」みたいなジェスチャーしてたけど、ひとしきり嘆いた頃に2点目が入って
「やっぱり…」
みたいな諦めムードになったペップ・グアルディオラさんの表情をご覧ください↓

戦う前から負けたみたいな顔してたし、正直、
「(負けることは超劇的逆転負けも含め)想定内」
って思って自分の予想の正しさに安心してるまであると思う。

シティベンチと対照的なマドリーベンチ

ベンチで沈思黙考するペップとは対照的に、下がってきた中盤3人+ベンチメンバー含めベテラン勢総出でワイワイやってるアンチェロッティ↓

アンチェロッティ「延長戦には誰を交代で入れたらいいと思う?」
バジェホ(ベンチから起立)
クロース「セバージョス」

スティーブン・ニコール「レアル・マドリードの勝利で、解説者は商売があがったりです」

レアル・マドリードの勝利は「なぜ勝ったか?」が説明出来ないので、評論家にとって都合が悪いらしい。

だから、必死に『結果論()』でシティが負けた理由を探すとのこと。

Ale Moreno「この試合の最後の数分で起きたことは理解や理屈を超えている。何かが起きて、その結果マンチェスターシティは崩壊し、レアルマドリードの選手たちは持ち直した。その『何か』を説明することは出来ないが、その『何か』はPSGとの一戦でも、チェルシーとの一戦でも起こった。『シティはその2クラブとは違う(ので今回はレアルマドリードは逆転できないだろう)』という考えもあったが、そうではなかった

シティのスカッド、交代カードに対する『結果論()』

シティが『勝つべき』なのに負けた理由として、事後諸葛亮が言っている次のような『結果論()』についても議論されていました。

「メンバーを固定化しすぎて使えるベンチメンバーが少なく、交代策がお決まりパターンしかない」
「代わりがいないのでケビン・デブロイネは毎試合鎮痛剤を飲みながら戦っており、スタメン組のコンディションも悪い
「エリック・ガルシアが夏に去り、冬にフェラン・トーレスが移籍したり、ベンジャマン・メンディが逮捕されたりしたのでスカッドが薄い」
「デブロイネを下げたから攻撃が出来なくなった」
「得点したマフレズを下げるべきではなかった」
etc.etc.

事後諸葛亮

確かに、交代カードで大っ嫌いなグリーリッシュ(EURO決勝でPenalty shootoutを嫌がり、19歳のサカに蹴らせたという噂が胸糞すぎた)、さらに延長戦でダイブ王スターリング(同じくEUROのデンマーク戦延長で疑惑のPK笑)が出てきたもんね笑
いつも通り相手DFに向かって突っ込んでいってダイブしようとして避けられてシュミレーション取られるスターリング@CL延長でも通常運転。
プレミアリーグだったら、スコアレスドローの締めにスターリング投入してPKで1-0とかで勝ち点獲ってきたんだろうけど、
「チャンピオンズリーグでもそんな感じなんだ」
って笑ってしまった。
わたしがシティファンだったら絶望しかないと思うけど、レアルにもスターリング2世になりかねないヴィニシウスとかいう選手もいるから、本人だけじゃなくて審判の問題もあるんだろうなと思います。
ゲーム止まってないのにコロコロしてたら、戦う意思があるのか?って思うよ。
足が速くてドリブルが売りだけど決してダイブしない&シュートも巧いキリアン・ムバッペくん(ロドリゴも。)って、つくづく偉大なんだなって。。

スティーブン・ニコル「俺がペップでも、交代策はこうする」

Shaka「ペップの交代策?悪くないと思うけど敢えて言うなら、ピッチ上でのリーダーシップが不足していた。リーダーシップという意味で、デブロイネは交代しない方が良かったのでは?
MC「スティーブ、あなたならペップの交代策からどう変更します?」
Steve Nicole「Nothing。ペップの判断は正しい。2点リードしている。これから守備を固める必要があり、フィールドでの経験が必要だ。俺も間違いなくフェルナンジーニョを入れる。ペップ・グアルディオラが優れた監督でも、自分でフィールドを走ってゴールをすることは出来ない。彼に出来るのはスカッドを整えて、選手を送り出すことだけ。送り出した選手が何も出来なかったら、彼はそれ以上何も出来ないよ
Shaka「圧倒していた1st legで5-0で勝つことも出来た。それが出来なかった以上、2nd legの残り十数分での交代策なんてどう切っても同じ」

「シティのスカッドは薄くない」

*このアレ・モレノ氏という人はバルセロナが大好きなベネズエラ人でレアルのことはいつもけちょんけちょんに言っている人です。
1st leg後の予想で
「シティが勝つ。しかし、レアルマドリードはチャンピオンズリーグでは特別に強いからシティ60レアル40と言っておく」
と言っていました。

Ale Moreno「フェラン・トーレスが居たとして、何が出来たっていうんだ笑。スカッドの層が薄い〜〜とか言っているが、レアルは今季すべてのコンペティションで合計14分しかプレイしていないヘスス・バジェホが延長戦で出て来て戦っていた。メンバー固定で層が薄いのはレアルの方」

選手自身の『信念』の問題

『オイルクラブメンタル』論でも『信念』について書いたんだけど、今回ESPNでもそういう話をしていました。

Ale Moreno「自分を信じることは圧倒的な力を与えてくれます。レアル・マドリードは自分への信念がある選手を束ねたチーム。その信念は、チャンピオンズリーグに勝利してきた先達たちから受け継がれている

わたしは『サッカー』じゃなくて『サッカー選手』が好きなので、選手に対してリスペクトがないゲーム脳は本当に嫌いですね。
男子全員が地元のサッカークラブに入ってるのがデフォのヨーロッパで、プロのサッカー選手になるだけでめっちゃすごいと思うよ。
大学進学率よりサッカー経験者率の方が余裕で高いしすごい競争よ…。
選手があってのサッカーなのに、シティも、デブロイネとかカイル・ウォーカーに関しては属人的で替えが利かないと思うんだけど、それもひっくるめて『ペップ・シティの戦術』って言われるのは選手軽視しすぎで嫌いです。「選手はペップの玩具かよ」
って思う。
そういう意味では、フランス代表とかレアル・マドリードはサッカーとしては最先端(?)ではなくても、選手としてTOP of TOPの人だけが集まっているから臨機応変に戦えるんだろうなと思う。
戦術()とかデザイン()とか無視した超属人的な理不尽脳筋フットボールは最高よ♡

レアルが『息を吹き返した瞬間』

Twitter動画の後半部分ですが、これも面白いので訳しておきます。

MC「レアルの逆襲はどこから始まったと思いますか?」
Steve Nicole「メンディがライン際でグリーリッシュのシュートをブロックした時」
MC「どうしてそう思うんですか?」
Steve Nicole「彼らは1st legでの試合の後、逆転を誓ったはずだ。だが、2nd legの試合が始まって、いつか点が入るだろうとゆったりしているうちに先制されてしまった。観客が帰ろうとしているのが見える。『もう終わった』と彼らも思い始めただろう。そこで、メンディがグリーリッシュのシュートを止めた。あのシュートが入っていたら、彼らは文字通り『終わって』いた

レアル面々の、「いつか点が入るだろうとゆったりしている」感じ、めっちゃ分かる(⌒-⌒; )
正月くらいにエルチェ?に引き分けた時そんな感じだった気がする。
自信がありすぎると土壇場まで本気出さないというか、そういう弊害があるから、ペップはそういうタイプの選手が嫌いなんだろうな〜〜

花璃。


海外住み主婦のゆるオタ生活について時々発信します。