見出し画像

UEFA Champions Leagueが面白すぎる!①(リオ・ファーディナンドの『オイルクラブメンタル』論)


リオ・ファーディナンド「サー・アレックス・ファーガソンはベンゼマを欲しがっていた」

BT SportsでよくPundit(解説者)をしている元マンチェスター・ユナイテッドOBのリオ・ファーディナンド氏(あそこのチーム出身のPunditの中では結構まともな人と思っていたけど)。
試合前にリヨン時代のベンゼマの獲得をマンチェスター・ユナイテッドも狙っていた(本当に?)という話をして話題になっていました。

「サーアレックスは自信を持っていたが、アフリカン・コネクションの影響力に負けてベンゼマはレアルマドリードを選んでしまった。今思うと、あれはサー・アレックスの大きな後悔の一つかもしれない」

リオ・ファーディナンド

こういう発言見てると、MUFCって当時は多分レアルマドリードと張るくらいのビッグクラブだったんだろうなと思いますね。知らんけど。

ベンゼマIFの真偽

2007/08年シーズンのチャンピオンズリーグベスト16で当時ロナウドとルーニーが両翼を担っていたマンチェスターユナイテッドと当時リヨンの19歳のエースだったベンゼマが対戦しているんですね。
2008年2月21日のリヨンホームの1st legではベンゼマがゴールして引き分けているんです。(3月4日の2nd legはクリスティアーノ・ロナウドのゴールで1-0とし、マンチェスターユナイテッドが通過)

ベンゼマの移籍した2009年8月はクリスティアーノ・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドを退団した年だし、テコ入れにFWを獲得しようと思った時に前年度のリヨン戦でゴールしたベンゼマを思い浮かべたとしてもそんなに不思議ではないかなと思います。
(結果的に、ベンゼマもクリスティアーノと同じチームに引き抜かれてしまったわけですが)

ファンの見解

このTweetへのリプ欄が結構面白くて、大体リプは2種類あり、ざっくり言うと、

『アフリカン・コネクション』という言葉の破壊力よ…」
「ベンゼマがマンチェスターに行かなくて良かった。どうせ腐らせるだけ

と言うもの。
まあ、わたしも当時21歳だったベンゼマがマンチェスターに行っていたら、今の神々しい『最高のベンゼマ』には進化してないと思うし、2〜3年で他所に移籍していたんじゃないかと思う。
ホームシックになってフランスリーグに戻ったり、今頃トルコでやってたかも知れない。(トルコリーグはストライカーを大事にするし、守備構築が雑なので点も取りやすいっぽい←イタリアやドイツの監督を入れて改善はしてきてる)

アフリカン・コネクション発言

『アフリカンコネクション』発言については、リオ様(いつ見てもイケオジ♡)を擁護すると、多分、ベンゼマが北アフリカにルーツがあることは分かっているけれど、どこの国だったかふわっとしていて
「え?モロッコ?モロッコ?違う?どこだっけ?」(答:アルジェリア)
(*モロッコにはUKの飛び地もあり、スペイン・イタリアと並んで中年女性に人気の旅先です)
という感じなので国名を間違えて
後、『アフリカン・コネクション』というのは別にマフィア組織とかそういうのではなく、或る一人の人物つまり、

リヨンの先輩でアルジェリア系の同胞である『ジヌディーヌ・ジダン』その人

のことですよね。多分。
リヨンOBでレアルマドリードOBで同胞のジダンは、フランスでpunditをした後、2009年6月に現会長のフロレンティーノ・ペレスが二次政権を発足したのをきっかけにマドリードに帰還したらしい。
ベンゼマが移籍したのは2009年夏。

オイルクラブメンタルは、ありまぁす

さて本題のオイルクラブメンタルについて。
多分YouTubeでまとめ?切り抜き的なのを観たと思うんだけど、準々決勝、CLレアルマドリード対チェルシーの2戦目で、ベンゼマがモドリッチのクロスから3-0からの1点目を取った瞬間に、

「もういいよ…負けるんだろ?…なんなんだよ…まだリードしてるのに負け確みたいな空気になってんの…もうだめだ…これ、今日負ける…」
「は〜〜〜〜いやだいやだ…この負けるの待ってるみたいな空気よ…」

みたいなのを観たんだけど、レアルマドリード対パリの2戦目でベンゼマがドンナルンマ(一戦目では暇すぎて『ドンナルンマは昼寝してた』とか言われていた)へのプレスから1点目を取った後のあの空気感。
特にディフェンスラインのざわざわした落ち着きのなさ
負け始めるとどんなチームでも出るとは思う(五輪のスペイン対コートジボワール代表が延長戦後半で3失点した時とか、ブラジルW杯準決勝のドイツ対ブラジル7-1とか…)ので『オイルクラブ』というのは違うけど、『メンタルの問題では?』というお話。

リオ・ファーディナンド「シティは守りに堪え性がない」

この動画↓でリオ様が言っていたことなんですが、

「彼らは攻撃に対して辛抱強い。一点を取るために粘り強く攻め続ける。しかし、ようやく一点リードしたと思ったらすぐに失点する。守りに堪え性がなく、リードを守りきれない。一点とったら安心してしまうのか?何故なんだ?これはパリサンジェルマンもそうだった。一点失点したらずるずると失点して敗退してしまった」

BT Sports

結局は『信念』の問題なのかなと。

ハットトリックしたチェルシー戦1st、決勝ゴールした2nd leg、2ゴールしたマンチェスターシティ1st legもベンゼマはラマダンで断食中だったんだよね。
スポーツ選手の断食には健康上反対なんだけど、ラマダン中にゴールを決めると神様へのお祝いみたいな意味があるらしく、ベンゼマに『信念』みたいなものがないとは思えない。

マンチェスターシティ(アブダビ)もパリサンジェルマン(カタール)もチェルシー(ロシア)も、お金がじゃぶじゃぶあって、補強もガンガンやって、本当に強いんですよね。
強いから付いてるファンがたくさん居て、実際シティとPSGは子供たちのクラスメートや地元のサッカークラブの子でもユニやジャージを持っている子も多くて、めちゃ人気があります。
ただ、強いから人気なので勝たないと人気も落ちると思う。
実際、PSGなんかは優勝したのにウルトラス(私設応援団)にガチギレされてるし。

チャンピオンズリーグのレアルマドリードVSマンチェスターシティのVlogを観ると、シティファンの人も半分くらいいるけど、リバプールやエバートン、チェルシーファンの人もいるなあという感じ。
試合前のpredictionだと「3-1でシティが勝つけど、ベンゼマにも入れて欲しい。バロンドール取って欲しい!」って言ってる人がめちゃ多い!

『信念』と『勝つことに対する重圧』がアンバランスになるとリードした瞬間安心して一瞬気が緩んだりしちゃうのかなぁという印象。
リードした時のはしゃぎっぷりもすごいけど、追いつかれそうな時の白けっぷりもすごい。

圧倒的な『強さ』に存在意義があるから負けそうな時に動揺してしまって粘れないんだろうなと思ったりする。
ファンもそれを支えるというよりかは、
「何負けてんねん(怒)」
「マジしらける…」
みたいな感じだしね。

お金の面ではリオ様の古巣のマンチェスターユナイテッドも金満だけど、こちらの場合はファンが多いからお金があるという面も結構あるのでオイル・ガスクラブとはちょっと違うというか。
親子三代で応援しているような地元のファンベース(&OBs)とグレイザーファミリー買収以後の海外ファンベース(覇権厨)の方向性が違いすぎるので補強も当分うまくいかないだろうし、これからもっと大変になると思うな〜〜。(この辺は時間あったらまた書くと思う)

わたしとしては、ベンゼマがマンチェスターユナイテッドに移籍しなくてよかったぁって、移籍失敗したユナイテッドフロントとベンゼマのアフリカンコネクション笑には感謝しかないです。
おかげさまで善きものを見せて頂いて、ありがとうございました(>人<;)

花璃。

海外住み主婦のゆるオタ生活について時々発信します。