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「ディズニー」「Netflix」「Amazon Prime」のオンライン融合戦略 #01

2021年にあらゆる業種で加速する『OMO(Online Merges with Offline)』。つまりは『現実とヴァーチャルの融合』について、世界規模のプラットフォーマーである『ディズニー』『Netflix』『Amazon Prime 』について少し掘り下げます。

世界三大プラットフォームで思い浮かぶものに『ディズニー(Disney +)』『Netflix』『Amazon Prime 』がある。

それぞれが独自の『OMO戦略』を展開しており、その特徴により値段設定やサービス内容の相違がある。

1年で7300万人の会員数を獲得『Disney +』

『ディズニー』は泣く子も黙るエンタメ会の帝国として長年の間を君臨しており、今やそのファン層は3世代に渡る(祖父母世代、親世代、子供世代)。

ディズニーランドは圧倒的な世界観とクオリティで他のテーマパークと一線を画し、そこでのチケット売り上げ、ホテル、飲食、物販と巨額の利益を生み出してきた。

ここに満をじしてローンチされたのが、ディズニーの有料型動画プラットフォーム『Disney +』である。コロナ禍ということもあり、開始から一年でサブスク会員が全世界で7300万人を突破した。

ディズニーの『OMO戦略』は、オフライン(現実世界)に当たる「ディズニーランド」とオンラインの「Disney +」のシナジーとレバレッジ効果だ。

ディズニーランドで夢の時間を過ごした客は、その高揚感を保持しつつスマホやタブレット、自宅のスマートTVで『Disney +』にアクセスする。

そのディスプレイの中でディズニーの世界観が展開され、作品を見終わった頃には、「次にディズニーランドを訪れる時」を妄想する。オフラインとオンラインを巧みにドライブさせる事で、ファンの熱量を逃さずにテーマパーク来場と動画閲覧のサイクルを作り出している。

勿論、「Disney +」ではその作品自体がプロモーションを兼ねているのでキャラクターグッズが売れる。(人気コンテンツとなっているスターウォーズの新作『マンダロリアン』、ここで登場する「ベイビーヨーダ」が良い例)

スマートフォン普及によりコンテンツはよりパーソナライズされ、かつての様に「お茶の間」で家族全員でテレビを見る時代ではなくなった。例え、同じリビングにいてもそれぞれがスマホでSNSやゲームをやったり様々な動画を見ている。

オンラインではパーソナルなコンテンツを楽しみ、オフラインで友人や家族がそれぞれのコミュニティ交流の場所、もしくは待ち合わせの場所として現実のテーマパークである「ディズニーランド」を訪れ、更にその価値を高める。

2021年1月現在、コロナ禍の自粛等により「ディズニーランド」の集客は大幅減となっている。

しかしながら、このコロナ情勢が収まり過去のような集客が戻ってきた時は、「Disney +」とのシナジーを最大限に発揮する事になるだろう。

次回は、ハイクオリティのオリジナルコンテンツを手がける事によりその規模を拡大させている『Netflix』の『OMO戦略』について掘り下げていきたい。

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