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絵本『里親って なぁに?』

子どもの育ちを支える会と松本赤十字乳児院が、里親制度を広めたいと共同制作した絵本『里親って なぁに?』。思いのこもった本づくりを、心を込めてサポートさせていただきました。

里親とは

社会的養護が必要な子どもを、地域の中で自分の家庭に迎え入れる方々のことをいいます。子どもたちが安心して大人を頼り、危険や恐れ、不安にさらされることなく、自分の意志で主体的に人生を歩んでいける、そんな場を提供し、子どもの育ちと人生の歩みに寄り添う存在です。

はじめての本づくり

今回はじめて本をつくられるというお客様。

様々な事情によって実の両親と暮らすことのできない子どもたちがいること。そしてそんな子どもたちに愛情を注ぎ、寄り添う「里親」という存在が必要なこと。絵本をきっかけに少しでも多くの方に知っていただきたいという思いから、“里親さんと里子のこころちゃんの出会いから日々の生活、実親さんの元へ帰るその日まで”のストーリーを、やさしい色づかいの絵と文で表現したいとのことでした。

本文に使う紙には、「内容に合うあたたかみのある雰囲気を出したい」ということや、「カラーをきれいに印刷したい」というご希望から、そのどちらをも兼ね備えたやわらかな印象の“b7クリーム”をご提案させていただきました。

また、絵は実際に乳児院で働く保育士さんが手描きしたものをそのままお借りし、スキャニングをして使用することでより温もりが感じられる仕上がりを目指しました。印刷した際に原画の色がきれいに出るよう色補正も行なっています。

カラフルに彩られた表紙は摩擦などで色移りや汚れが出る恐れもあるので、マットPP(ラミネート加工)での表面保護をご提案させていただきました。マットPPをかけると表紙デザインの雰囲気はそのままに、汚れや多少の濡れによるダメージを受けにくくなるため、お客様の「長く大切に読んでもらいたい」という思いにもこたえることができました。

完成

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ページの中央にも絵が入っているので、製本方法は180度にきれいにページを開くことができる中綴じセンターミシンを採用。

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今後はこの絵本を使った読み聞かせや、こんなふうにシールでデコレーションをする楽しいワークショップなども考えているそうですよ。

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絵本を紹介するためのチラシや冊子も一緒に制作させていただきました。

チラシ

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冊子

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冊子はストーリーの説明や、絵本がつくられる過程が載っていたりして読み物としても楽しい内容になっています^^

“本や印刷物をつくりたいけど紙や技術に詳しくない”、“はじめてで不安”という方も、今回のように営業スタッフがお客様の思いやご希望をじっくりと伺った上でひとつひとつご説明やご提案をさせていただきますので、どうぞ安心してご相談くださいね。

絵本『里親って なぁに?』 仕様

仕上サイズ:A4横判(天地200×左右270mm)
製本方法:中綴じセンターミシン上製本
表紙:アラベール(ナチュラル) 菊判/Y目<76.5kg>
(刷色:4C )
本文:b7クリーム  A判/T目<63kg>
(刷色:表裏→4C )
見返し:b7クリーム  A判/T目<63kg>
(刷色:4C )

製作スタッフ

作:鎌倉美枝
絵:上内祥子
発行:子どもの育ちを支える会
協力:松本赤十字乳児院
印刷・製本:藤原印刷

松本赤十字乳児院 詳細

絵本に関するお問い合わせ

松本赤十字乳児院 里親支援専門相談員(鎌倉)まで
TEL:0263-31-5203
FAX:0263-34-2151
(平日9時~17時)

(竹村奈々)

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