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韓国取材のサポーター募集中!

日韓演劇交流センター主催の『韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.1』という企画で、ジョン・ギョンジンさんの「푸르른 날에 / 晴れた日に(仮)」という戯曲のリーディング作品を演出することになりました。

1980年の光州事件を機に運命を分かつ兄弟・恋人たちの生き様を、現在と過去を行き来する形で描いた作品で、韓国では2009年に第3回車凡錫戯曲賞、2011年の上演で大韓民国演劇大賞作品賞・演出賞受賞を受賞しました。

戯曲を読んで泣くことはあまりないけど、初めてこの戯曲を読んだとき、様々な感情が綯い交ぜになって、ボロボロ泣いてしまった。それは体制に抗う人達の痛み、壊れてしまった人たちが歩み直す姿、そして、渦中の女性の描かれ方に憤怒した涙でもあった。
読み終わったとき、この戯曲に登場する人たちの存在を一人残らず灯したい、と、半ば怒りのような欲が沸き上がり、この戯曲を演出したい、と思った。

創作するにあたって、韓国に行かずに創作するのは難しく感じて、先日、思い立ってソウルまでの片道切符を買いました。(片道なのは、どの空港から帰るかまだ分からないから)

そういうわけで、12月2日から2週間ほど、韓国へ取材に行ってきます。
実は、韓国へはいずれ中長期で行きたいと思って、少し前から韓国語を勉強していました。まだ、全然喋れませんが。。

戯曲で扱われる光州事件のリサーチをメインに、韓国伝統茶、韓国仏教など、戯曲に登場する人たちの身体感覚のヒントを1mmでも持ち帰って、来年1月から始まる俳優とのクリエイションに備えたいと思います。

『韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.1』は、若手育成の企画で、翻訳者・演出家・俳優、全てオーディションで参加が決まりました。わたしも35歳以下の演出家の募集に、35歳(ギリギリ)若手で滑り込んだわけですが、そういったひらかれた企画だということもあり、この韓国取材は、わたしが勝手に行くもので、取材については自費で参ります。

そこで!
この2週間の藤原韓国取材をサポートしてくださる方を募集しています。
下記、PayPal.Meから受け付け中です。
いただいた資金は、現地での取材費(交通費、宿泊費、取材時の通訳費等)に充てさせていただきます。
※他の方法でも(藤原に直接、など)もちろん大歓迎ですが、一旦この窓口のみここに貼っておきます。

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(※「藤原佳奈」という名前が出ますので、送信ボタンを押していただき、お好きな金額を設定ください。お手数ですが、PayPalの登録が必要だそうです。)

演劇を創り進めるのが難しくなってしまって、試行錯誤の数年だったのですが、ようやくまた、はじめられそうだと思ったタイミングがちょうどこの作品との出会いでした。応援いただけたら嬉しいです。


「푸르른 날에 / 晴れた日に(仮)」は、早坂彩さん演出の「외로운 사람, 힘든 사람, 슬픈 사람/寂しい人、辛い人、悲しい人(仮)」とあわせて、
2023年1月25日~29日、座・高円寺1(東京)で上演いたします。
先日、出演の俳優さん13名も決まりました。いい上演時間になると思います。楽しみにしていてください。

「푸르른 날에」(邦題:晴れた日に(仮))
【あらすじ】
茶畑を見渡す庵で修業中の僧ヨサン(俗名オ・ミンホ)と、愛し続けたミンホに贈る韓服を自室で縫うジョンヘ。舞台は2人の回想で過去と現在を行き来する。ミンホは光州で大学時代、伝統茶屋を営むジョンヘと恋仲になり、彼女の弟ギジュンとも親しくなる。しかし、光州民衆抗争の渦中の人となり、ギジュンは命を落とす。ミンホは戒厳軍に捕まり激しい拷問の末、仲間を裏切る。死なずに済んだが、後遺症と罪悪感から廃人同然に。そんなミンホを支えようとするジョンヘ。弟を失いミンホを恨みもするが彼への愛は変わらない。そんなジョンヘをミンホは拒み、襲う。ジョンへはミンホの子を身籠り、それを知らぬまま、ミンホは出家する。家業の製茶会社を継いだ兄ジンホ(養子)は、ミンホとジョンヘを思い、事情を知った上でジョンヘに求婚し、娘ウンファを我が子として育てるが、ウンファが4歳の時に事故死する。ミンホは僧イルジョンと出会い僧侶として生きることに光明を見いだす。やがて、成長した娘ウンファの結婚式に参列する僧ヨサン。娘と心を通わせ、ジョンヘとも久しぶりに言葉を交わし打ち解ける。式を終え僧服に戻り、仲間たちが眠る光州の墓地を訪れる。


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