みんなが気持ちよくバスケットをできるように/町田瑠唯②
WNBAでの貴重な経験を
日本に持ち帰った#10町田瑠唯選手。
これからはWリーグに戦いの場を移し、
引退などで主力メンバーが数人抜けた、
富士通レッドウェーブで新たなバスケットを
積み上げていかなければなりません。
オータムカップで優勝を果たし
今後への期待が高まるチーム。
自身の得点力も、より磨かなければいけない。
その中でも彼女は、
「みんなで気持ちよくバスケットができるように」
との想いは、決して変えません。
新たに生まれ変わった富士通レッドウェーブ
メンバーが入れ替わり、新チームに
生まれ変わったレッドウェーブ。
町田選手も久々にチームに合流した印象を、
「シンプルに『若いな』と思いました（笑）」
と話します。
その若手中心のメンバーで
オータムカップ優勝を飾ったレッドウェーブ。
自身は不参加だった町田選手ですが、
内尾聡菜（キラ）選手と連絡を取りながら、
映像はしっかりとチェックしていました。
「特に若手が頑張っていましたよね。内尾や田中あたりがチームをまとめようと引っ張っていたのが伝わりました。去年よりレベルアップしている選手も多いので、今年は面白いチームになると思います。プレシーズン中のレッドウェーブのバスケット、成長や進歩を自分はまだ全部把握できていないので、それを教えるぐらいの気持ちで頑張ってほしいです」
アメリカでも見たように、年齢関係なく、
お互い指摘しあいながら、全員で強くなることが
町田選手の理想です。
「今シーズンは、一から積み上げていく年になると思います。引退したメンバーの穴を埋めるというよりは、新しいチームを作るイメージ。これまでとは違う、新しい富士通のバスケットになると思うので、そこを楽しみに見てもらえると嬉しいです」
良い流れを壊さないよう
いよいよ始まったWリーグで、
個人で意識していきたいポイント。
それは、町田選手にとって「得点」です。
「普段、シーズン目標の数字はあまり考えないようにしていますが、得点源の選手が抜けたので、BTテーブスHCから『今年は平均10点じゃ足りない』と言われています。得点も必要ですが、まず心がけたいのは、シュートアテンプト（試投数）を増やすことですね。とはいえ、自分中心に考えてしまうとチームが崩れてしまう。勝つために自分の仕事をして、チームに貢献していきたいと考えています」
仮に得点だけで見れば、極端に言うと、
自分のドライブからのシュートを大幅に増やして、
得点を取りまくる、というやり方もあるでしょう。
でも、それ敢えてしないのは、
やっぱり楽しくバスケットがしたいから。
「自分のポジションは、あくまでもポイントガード。得点を獲るのが一番の仕事ではないですし、チームみんなが気持ちよくバスケットをできるように意識している面もありますね。バスケットは“流れのスポーツ”でもあるので、良い流れは壊さないように。流れが悪いのであれば、自分が攻めて変える。そういう風にやっていけたらいいなと思っています」
新しい富士通のバスケットを表現していく
若いチームにとって、精神的支柱は重要です。
ベテランとして、みんなを引っ張っていく。
それは、自分の役割です。
「相手のレベルが高くなってくると、普段できていることができなくなることもあります。そういうときの対応こそ肝心なので、自分が先導してアドバイスやチームに声をかけていきたいですね」
そして目指すのは、コーチ陣も含めた選手全員で
目指すバスケットを実現すること。
「今年は、全体的にプレースタイルも少し変わってきている。新しい富士通のバスケットをしっかり表現して、チーム全員で戦っていきたいです」
WNBAを経験し、さらに進化した町田選手。
日本代表などでより成長した選手。
経験を積んで、自信を深める若手。
その組み合わせがどんな化学反応を起こすのか。
大きな転機を経て生まれ変わった
新生レッドウェーブは、
これからも前を見て、進み続けます。
#10 PG 町田 瑠唯 Rui Machida
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