大切にしている感覚を理解してもらえる存在/高口和起＆宏起兄弟①
富士通フロンティアーズには、
意外と多い、兄弟プレーヤー。
ランニングバック（RB）の高口和起（兄）と
ディフェンスバック（DB）の高口宏起（弟）も、
その二人です。
年齢は4歳差ですが、共に駒場学園高校、
日本大学へと進学。学生時代は
共にアンダーカテゴリーの日本代表に
選出されるなど活躍。
フロンティアーズで共に
プレーすることになりました。
兄弟だからこそ通じる想い、
家族が身近にいることで感じる、
メリットを聞きました。
点の取り合いが楽しそうだった
4歳違いの兄弟で、先にアメフトを始めたのは
兄の和起でした。
「中学校ではサッカーをやっていたのですが、身体が大きかったので、高校に入る時にアメフトをやってみないかと声をかけてもらえたんです。練習会に行って、そのまま始めた形ですね。元々サッカーではGK（ゴールキーパー）をやっていたのですが、ほぼ自分で点が取れるわけじゃない。アメフトのような点の取り合いが楽しそうだなと思って、オフェンスを希望しました。高校ではクォーターバックから始めて、大学からはランニングバック専任になった感じです」
弟もまた、サッカーからアメフトに転向します。
「中学3年生の時、夏にサッカー部を引退して、その後、アメフトに誘われて半年間体験したのが最初です。面白さに気付いたのは、本格的にコンタクトをしだしてから徐々にですね。最初はオフェンスとディフェンス両方で、ワイドレシーバーなどやっていましたが、自分からタックルしたり自由にプレーできるのが楽しいなと思いディフェンスを選びました」
その後は2人とも日本大学に進学。
大学では両方とも、アンダーカテゴリーの
日本代表に選ばれる成長を見せます。
ただ、実情は兄弟で正反対のキャリアとなりました。
「大学1年生の時から交代出場させてもらえるような状況でしたし、2年生・3年生でも試合に使ってもらえて、甲子園ボウル（大学NO.1決定戦）にも進むことができた。最終的に日本一の目標は達成できませんでしたが、日本一を目指すチームとはどのようなチームなのか、体感できて良かったです」と兄の和起。
「僕は真逆で、大学1・2年生の時はほとんど試合に出られませんでした。試合に常時出場できたのは、4年生からという感じですね。描いていた理想とうまく合わなかったのもあって、自分がまだまだ未熟だったことを痛感しました」と弟の宏起は話します。
兄弟でいると精神面がすごく安定した
フロンティアーズに入った経緯もかなり違います。
兄の和起は、日本一を目指してのチーム加入でした。
「やっぱり1番強いチームに行きたい、との気持ちが強かったですね。加えて、『仕事もアメフトも両立する』というチームスピリットに共感できた。長い歴史の中でそれを実行してきたと聞き、このチームでプレーしたいという動機になりました。僕が入社してから4連覇を達成するので、新しく強くなっていくチームに入れたのは良かったです」
それに比べて弟の宏起は、ちょっと入り方が違います。
「私はトライアウトで合格してチームに入りました。そもそも大学卒業後、アメフトを続ける気はなかったのですが、大学のDBコーチから『フロンティアーズに挑戦してみたら』と勧められたのがきっかけです。入れるとは思っていなかったですが、チャレンジしたら合格できたので、入るからには頑張ってやろう、という気持ちでした」
初めて同じチームに在籍することになった兄弟。
一緒にプレーして感じることは、なんでしょう。
弟が感じるのは、精神面での安定です。
「一番感じるのは、精神面がすごく安定したことですね。やっぱり家族が身近にいるのは、すごい強み。今までは別チームで、悩み事があっても理解してもらえない部分があり、ぶつかることもありました。でも、フロンティアーズという同じチームでプレーしていると、悩みも身近に感じてもらえる。それをすぐ打ち明けられるのは、精神的な支えになっています」
兄にとって弟は、理解しあえる存在だと言います。
「自分から『これについてどう思う』と聞いた時、考えていることが合っているかどうか含めて、意見をもらえると参考になりますね。フロンティアーズには色々なチームの選手が来ていますし、考え方は様々。自分の判断で決めていかなければならない時、大切にしている感覚を踏まえて判断してくれる存在は重要。信頼しあえる、理解しあえるところはありますね」
そう、お互いの信頼関係を語りました。
➡VOL.2へ続く
🏈#33 RB 高口 和起 Kazuki Takaguchi
🏈#14 DB 高口 宏起 Hiroki Takaguchi
文：守本和宏／ナノ・アソシエーション
2009年より富士通フロンティアーズの取材・撮影・WEB制作などを担当。
東京での企画・制作会社勤務を経て、2004年からスペイン・バルセロナに移住。フリーのサッカーライターとしてヨーロッパ選手権などでライティングを担当。日本帰国後は企業スポーツの取材・撮影など、WEBを中心にスポーツコンテンツの制作に関わる。
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【試合日程】
◆Xリーグ2022 秋季リーグ
X1 Super 第4節
富士通フロンティアーズvsエレコム神戸ファイニーズ
10月22日（土曜日） 12:00〜 ＠エキスポフラッシュフィールド
X1 Super 第5節
富士通フロンティアーズvsオービックシーガルズ
11月6日（日曜日） 14:00〜 ＠会場未定
ご声援よろしくお願いいたします！
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