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2025年に、日本で初開催となるデフリンピックについて教える特別授業で紹介されたOntenna(オンテナ)は子どもたちにウケるのか!?

こんにちは!富士通広報note編集部です。

本日、皆さまにお届けするのは、東京都などが主催する「学ぼう!デフリンピック特別授業」(東京都品川区立台場小学校で開催)で活用された、髪の毛や耳たぶ、えり元やそで口などに身に付け、振動と光によって音の特徴を、からだで感じる全く新しいユーザインタフェース「Ontenna(オンテナ)」についてです!
そもそもデフリンピックとは何なのか?今回の授業で「Ontenna」はどの様に使われたのか?などの疑問に答えるため、筆者は現地に赴き、この授業に参加してきたので、当日の様子をご紹介します!

台場小学校の子どもたちとの記念撮影



「学ぼう!デフリンピック特別授業」にて、富士通の「Ontenna」を紹介

この特別授業のテーマであるデフリンピックとは、耳がきこえない・きこえにくい、デフ(deaf)のアスリートのための国際総合スポーツ競技大会のことです。1924年のフランスで開催された第一回大会から、4年ごとに開催されているデフリンピックの2025年開催地は、東京都、福島県、静岡県の3か所となり、記念すべき100周年の大会が日本で初めて開催されます。このことから「学ぼう!デフリンピック特別授業」では、過去にデフリンピックへの出場経験があるデフ柔道の佐藤正樹選手や東京2025デフリンピック応援アンバサダーで女優の長濱ねるさんらを招き、デフリンピックや競技で使われる道具を選手が解説する授業に加え、デフリンピックが選手も観客も一緒に楽しむことができる背景にちなみ、富士通が開発した「Ontenna」が紹介されました。「Ontenna」は音のリズムや大きさといった特徴を振動や光の強さに変換してユーザーに伝達するデバイスで、きこえない・きこえにくい人も、きこえる人も一緒に楽しむことができます。「Ontenna」は2019年に提供開始以降、全国聾学校長会に所属する約8割のろう学校に導入され、スポーツ観戦、音楽ライブなどの様々なイベントにおいても活用いただいています。

富士通が開発した「Ontenna」


子どもたちの「Ontenna」(オンテナ)を使ったダンス
~音を感じて、笑顔がはじける!~

「Ontenna」の紹介では、富士通 コンバージングテクノロジー研究所の今村と田中が、子どもたちに「Ontenna」の特徴や使い方を説明し、実際に「Ontenna」を全員の子どもたちや、佐藤選手と長濱さんの手首に装着してもらいました。
音が大きいと「Ontenna」の振動と光は強くなり、小さいと振動と光も弱くなります。
その変化に子どもたちは大興奮!
特に印象的だったのは、振動と光の変化に気づき、驚いた表情を見せる子どもたちの姿です。「音」を体で感じ取ることができる「Ontenna」は、子どもたちの好奇心を刺激し、新しい世界への扉を開いたようでした。

実際に「Ontenna」を手首に装着

子どもたちは手首に装着した「Ontenna」でリズムを感じながら、手話単語を振付に取り入れた、デフリンピック応援ソングの「しゅわしゅわ☆デフリンピック!」に合わせて踊り始めました。佐藤選手と長濱さんも一緒に踊ります。

「Ontenna」を使って、「しゅわしゅわ☆デフリンピック!」を踊る様子

今回のダンスを通して、子どもたちは「Ontenna」を使ったコミュニケーションの面白さを実感したようです。
「耳がきこえなくても、音を楽しめるんだ!」
「もし、耳のきこえない友達がいたら、どうしたら一緒に楽しめるかな?」
純粋な心から生まれた言葉に、胸が熱くなり、「Ontenna」を使ったダンスの授業は子どもたちにとって、そして私にとっても、忘れられない経験となりました。
テクノロジーの力で、誰もが笑顔で音楽やダンスを楽しめる未来が、すぐそこまで来ていると感じます。

2025年に日本で開催されるデフリンピック、「Ontenna」のような革新的な技術によって、より多くの人が感動を分かち合える社会の実現が、今から本当に楽しみです!

関係者コメント

富士通株式会社 コンバージングテクノロジー研究所 DE&Iプロジェクトグループ
田中沙紀子のコメント
私たちは、一人ひとりが違いを受け入れ合い、自分らしく生きられる社会をつくるために、テクノロジーがどのように貢献できるか、またテクノロジーでできないことは何かを考えながら、様々な立場の人々をつなぐ場づくりをしています。デフリンピックを知り、デフアスリートについて知る今回のイベントをきっかけに、子どもたちが自分とは異なる特性の人に関心を持ち、交流し、世界を広げていってくれたらうれしいです。それが、多様な人がそれぞれに自分らしく生きられる社会につながっていくはずです。

関連サイト

学ぼう!デフリンピック
東京2025デフリンピック 大会情報サイト
TOKYO FORWARD 2025

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