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43歳からの歯列矯正に意味はあるのか?【マウスピース矯正(インビザライン)】

40 を過ぎた年齢で歯列矯正を始めました。なぜなら、私の歯並びには致命的なバグがあって、これを放置すると将来的に左下奥歯が割れると歯医者に強く脅されたから。早めに医療的な措置が必要であると。

以前から左奥歯はいろいろと故障が多かったので、これを機会にバグを修正しようと歯列矯正に踏み切りました。これを書いてる時点でも絶賛矯正中なので、今回は矯正の過程をレポートしたいと思います。

(この記事を書いた藤田の Twitter は、こちら

歯列矯正は遅かれ早かれやった方がよい

歯並びは健康寿命に直結するらしい。私のように爆弾を抱えている場合だけでなく、歯並びが悪いとメンテナンスが難しく、歯を失いやすくなるから。

そういえば、看護師歴 20 年超の母親が「長生きのポイントは歯と足腰」と言っていたことを思い出しました。「自分の歯で食べられなくなった時点で生物として終わる」と。

人生 100 年時代を自分の歯で健康に生き続けたいなら、歯列矯正はしておいて損はないと思います。たぶん。

というわけで、私は 2021 年7月から 78 万円もかけてマウスピース矯正(インビザライン)による歯列矯正をスタートしています。
(ちなみに、78 万円は相当安い方です。これは、左奥歯のバグ以外の歯列がそれほど悪くなかったおかげでした)

自己管理能力を求められる

インビザラインは、透明なマウスピースを嵌めて歯列を矯正する手法のことです。矯正器具(マウスピース)を付け外しでき、外した状態で歯磨きなどができるので、ワイヤーを嵌める手法よりも矯正中の歯を衛生に保てるのがメリット。

ただし、一定期間ごと(だいたい1週間〜10 日間)に次々とマウスピースを替える必要があり、これは完全な自己管理に委ねられます。交換のたびに歯医者に行くわけでも、もちろん歯医者からリマインドの電話がかかってくるわけでもありません。

なので、私の場合は Google カレンダーに交換のスケジュールを入力してその時期を管理していました。これが地味にめんどくさい。この自己管理ができない人は、おとなしくワイヤー矯正を選ぶ方が無難だと思います。

ちなみに、私の場合マウスピースの総数は 41 個でした。それぞれ8日間嵌めるとすると 328 日、約1年間です。長い。

マウスピースには慣れる

矯正を始めた最初のころは、マウスピースが嵌っている感覚に違和感を覚えていたのですが、あっという間に慣れてしまいます。マウスピースがあるのが当たり前の感覚。

ただし、矯正の過程で口を自然に閉じられなくなったり、そのせいで口の中が乾きやすくなったりする点には注意が必要です。まァ、それにもすぐ慣れちゃうんですけどね。

一時的に噛み合わせが悪くなる

マウスピースを交換するたびに、どんどん歯が動いていきます。新しい歯並びに慣れる前に、次の歯並びに変わっていく感じです。しかも、矯正途中の歯はその位置が中途半端なので、非常に物を噛みづらい。

私の場合「左奥歯のバグを除去する」という医療目的上、物を噛むたびに奥歯で歯ぎしりするような不快な感覚があります。雪の上を滑らないように慎重に足を出すみたいに、奥歯がギリギリしないように慎重に歯を合わせる必要があって、これも地味にめんどくさい。

滑舌が少し悪くなる

個人差はあると思いますが、私は滑舌が少し悪くなりました。「ざじずぜぞ」が発音しづらくなったので、自分の名前である「藤田」の「じ」が言いにくくなりました(「ふいた」みたいな発音になる)。

なので、大事な打ち合わせがあるときは、必ず外すようにしています。これも地味にめんどくさいんですよね……。

友人・同僚と気軽に食事へ行けなくなる

目の前でガコンとマウスピースを外すとギョッとされます。というか、他人の前で口の中に指を入れるところを見られたくない。

なので、誰かと食事に行く機会がなくなります……まァ、コロナの影響もあってそんな機会は激減しているので特段支障はないのですが、ごくたまに機会があって、そういう時は事前にトイレで外すようにしています。めんどい。

「やってよかった」と思えるかどうかはまだ未知数

「左奥歯のバグを修正する」という当初の目的はまだ未達ですし、修正できたとしても、全体として見た目や噛み心地がよくなるかはまだ分からないので、本当にやってよかったと思えるかどうかは現時点では分かりません。

でも、どうせやるならもっと早くからやっておけばよかったと後悔しているのは確かです。そう簡単に手を出せるほどの値段ではないですが、早めの自己投資として優先順位を上げておいてもよかったなと。

私の場合はバグの発見がきっかけでしたが、口周りに自信がない人や健康寿命を意識している人は、早めにやっておいて損はなさそうです。





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