蚊に食われる?刺される?噛まれる?
深夜、あちこち痒いと思ったら、足の指やら太腿やら、蚊に食われて「キンカン、キンカン」と一人大騒ぎです。考えたら子供の頃は蚊と共存していたというか共存しつつ殺虫剤を手に戦っていたと言うか、暮らしの中に蚊がいるのは(ハエもですが)当たり前で、大騒ぎなどしませんでした。ボウフラが生息できる環境が減ったためか、住宅の気密性が上がったためか、身の回りに蚊が少なくなったように思います。その上、もう10月。「今頃、蚊が出てくるんかい!」と驚きつつ深夜ドタバタしてしまいました。
ところでパソコンで「蚊に食われる」を打ち込もうとすると、「カニ食われる」とか「家に食われる」とか「蚊」という文字を出すのが、ちょっと大変です。そんなこと思っていたら、「食われる」も「喰われる」と書くのではないだろうか?という疑問まで浮かんでしまい検索してみました。
誰が書いているのかわかりませんが「社会人のためのビジネス情報マガジン・社会人の教科書」には、“「喰う」の意味合いも、基本的には「食う」と違いはない。日本で作られた「国字」にあたり、常用漢字には含まれない。「喰う」の方がより動物的で、野性的なニュアンスが濃い。常用外の漢字のため、使うのは私的な文章や文学などに限られる。”とありました。日記などでは「喰う」でも良いけど、仕事などに使う文章では「食う」にした方が良さそうです。
※「社会人のためのビジネス情報マガジン・社会人の教科書」
https://business-textbooks.com/kuu-difference/
さて、そんなことを検索していたら、国語辞典編集者・神永 曉(かみなが さとる)さんの「日本語どうでしょう?」というページに行き当たりました。そこに「蚊に“かまれる”“くわれる”どっち?」というタイトルがあって、あれ?となったわけです。私は「蚊に食われる」もしくは「蚊に刺される」と子供の頃から言っていました。子供の頃はどちらかと言うと「刺される」と言っていたようにも思います。「蚊に“かまれる”」はあまり聞かないと思ったのですが、「刺される」は共通語で、東京女子大学の篠崎晃一教授によると、「かまれる」は西日本、「くわれる」は東日本に多い言い方だとか。では「ダニ」や「ハチ」に刺されたときも、同じように地域によって言い方は違うのか。神永さんも文章の最後に「ご存じの方がいらっしゃったらぜひ教えていただきたい。」と書かれていました。
※「日本語どうでしょう?」
https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=75
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