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大谷選手、MVPおめでとう

※写真は11月10日の月です。今日の月ではありません。

 今日の夕方からしばらくの間、月の大部分が隠れる「ほぼ皆既食の部分月食」が日本全国で起こります。一日間違えて昨夜は、月を眺めながら「何で欠けないんだろう?」と思いつつ写真を撮ったりしていました。ドジでした。

 今夜の満月は16時18分頃から欠け始め、18時2分頃に部分食の最大を迎えます。そして段々と元に戻り、19時47分頃に部分食が終了して満月の姿に。3時間29分の天体ショーが楽しみです。

 さて、今日のニュースを眺めてみると、
1)全米野球記者協会が選ぶア・リーグ最優秀選手賞・MVPは、投票した会員30人全てが1位票を投じ、満票で大谷翔平選手に決まりました。おめでとうございます。
 大谷選手と言えば、見るからに好青年。常に全力でプレーを行い、試合中にグラウンドに落ちているゴミを拾ったり、私生活でのスキャンダルも無く、PTAなら満場一致で「子どもに見習わせたい野球選手」に推薦しそうです。不良タイプの青年からすれば最も気に食わないタイプな筈なのに、子どもから大人まで、不良からギャングまで、きっと岸田総理もバイデン大統領もみんながサインを欲しがります。それは好青年だからではなく、「プロになるなら投手か打者か、どちらかを選べ」と指導されても夢を諦めず、ありえないと思っていたこと、こんなことできたらいいなぁと子どもの頃に夢見ていたことを実現し、劇画のような活躍を見せたからでしょう。優等生タイプの好青年に見えながら、やっていることは破天荒。常識なんかクソ食らえ!その上、球団選びも金満球団には目もくれず、自分がのびのびと野球ができそうなエンゼルスを選択。夢や可能性を信じて我が道を行く大谷選手に喝采が送られています。更なる飛躍を大谷選手自身も誓っていることと思います。来シーズンも楽しみです。

2)枝野幸男前代表が衆院選敗北で辞任したことに伴う立憲民主党の代表選は、逢坂氏、小川氏、泉氏、西村氏の4氏が立候補を届け出、30日に投開票が行われます。
 立憲民主党の未来につながる代表選になるか、そのポイントは2点だと思います。1つ目は、どのような国を目指すのか、党の理念、方向性をわかりやすく示すこと。枝野氏の主張からは、自民党が目指す国の在り方とどこが違うのか全く判りませんでした。その上、共産党との選挙協力がますます立憲民主党の立ち位置を見えなくしていました。目指すのは政権交代であって、理念も志も見えない、権力が欲しいだけの政党に国は任せられません。当人は勿論、否定するでしょうが、有権者にどう見えるかが全てです。選挙敗北という結果が枝野氏の党運営を否定しています。
 2つ目は、共産党との選挙協力をやめること。選挙協力によって当選した立憲民主党の議員にとってはあり得ない選択です。しかし共産党は、どれだけ犠牲を払っても立憲民主党にしがみついてくるでしょう。何故なら戦後初めて、革命ではなく選挙によって政権側に立てる可能性が生まれたからです。戦後、民主主義の歩みを続ける日本で、共産党のみが与党になり得ない政党に甘んじてきました。共産党と言えばソ連、そして中国です。日本の国民が共産主義を受け入れることは現実的にはありえません。ところがそこに道を拓いてくれたのが立憲民主党です。枝野氏がいくら政権交代を果たした後、共産党と連立を組むことはないと否定しても、選挙協力をした以上、共産党に配慮しない政権運営はあり得ません。
 毎日新聞の世論調査では、立憲民主党と共産党との選挙協力について、「続けるべきではない」が43%、「続けるべきだ」は19%。立憲支持層では「続けるべきだ」が39%、「続けるべきではない」は34%。共産支持層では「続けるべきだ」が6割強で、「続けるべきではない」の1割弱を大きく上回りました。
 このまま選挙協力を続けても、解消しても参院選は厳しい戦いになるでしょう。しかし、共産党にしがみつかれたまま選挙協力を続ければ、いずれ分裂していくのではないでしょうか。共産党を切り捨て、目指す方向性を明確にした候補者が代表にならない限り、立憲民主党が政党として存在を続けることは難しいと思います。

3)大みそか恒例「紅白歌合戦」の出場歌手が発表されました。大谷MVP獲得のニュースに隠れ、ますます話題にならない気配です。ひょっとしたら特別企画「松平健のマツケンサンバII」が一番の注目かも。

4)林外務大臣と中国の王毅外相が初めての電話会談を行いました。王毅外相は歴史や台湾の問題を巡り「一線を越えないよう望む」と釘を刺したと報じられています。こうした圧迫的な外交に各国から疑問と懸念が投げかけられ、反発を招いていると感じないのか不思議です。尚、岸田首相は、バイデン米大統領が北京冬季五輪での「外交的ボイコット」検討を明言したことについて「日本は日本の立場で考える」と述べています。

5)女子テニスの彭帥(Peng Shuai、中国)が中国の前副首相から性的関係を強要されたと告発した後、消息不明になっている問題で、中国国営メディアが彭本人が書いたとするEメールを公表しました。女子テニス協会(WTA)のスティーブ・サイモンCEOは、メールが本物だとは信じられないと語っています。この騒動、消息不明のまま各国から疑念や心配の声が止むことがないと、オリンピック開催にも影響する可能性すらあるのではないでしょうか。失敗や敗北のきっかけは意外なところにあるものです。

 空を見上げると薄雲が広がっています。このままだと月の大部分が欠ける18時過ぎも薄雲が残って雲越しの月になりそうです。ただ雲が厚みを増すことはなさそうなので、月食の観察はできそうです。

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