富士山ナイフ、バレルで目が回る
こんにちは。鍛冶師の藤田純平です。
今日は先日の富士山ナイフの作業の続きをしました。
仕上がりの刃の見栄えの均一化と美装強化を狙っていますが、今回はバレルという機械を使う作業です。
聞き慣れない名前のマシンだと思うので少しご紹介です。
「バレル」
:ドラム式の容器に研磨物・研磨石・コンパウンド・水 を入れ回転させる研磨方法。
刃物製造の仕上げ研磨でよく使われている技術。
わかりやすく写真にすると、、
が↓
です。笑
これはかなり大袈裟ですが、実際はゆっくりと重たくまわります。
今回は時間にして25分間。取り出した先にはいい感じにマットな輝きになった富士山ナイフがたくさん!
この取り出しが富士山ナイフの作業の中で最も汚れる作業になります。
手(腕)がドロドロになり、蚊にさされまくり、冬は手がかじかみ。。
それでも大切な作業なので手を抜かずにやってます!
(なにより美しい刃がたくさん出てくる様子は可愛くて楽しい♪)
足元の緑に盛り付ければ
あらかわいい!!
次のバレルは真冬になりそうで寒さとの戦いだー!!
この後は黒染め作業です。今日はここまで。
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泥んことピカピカの両極端に出会えるバレルは蓮の花を彷彿とさせます。
美しさの裏には泥臭さが隠れているものです。
焦らず是日々精進。
今後の活動資金にさせていただきます。