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完璧な作家とは、これが揃っていることかな。作家Sが語った基準とは?

昨日、あるパーティに出席しまして、偶然隣あった方が作家のSさんでした。体を鍛えていることで有名な作家さんなので、そんな話から入りました。

私:作家は体を鍛えた方がいいんですか? 

S:そんなことないよ指先だけじゃない動いているのなんて。

私:マラソンとかしないと長編がかけないとかいうじゃないですか。

S:誰だよ、そんなこと言ってるの。

私:ほら、ベストセラー作家の。M上さん。

S:同じMでも龍は1.5キロも走りきったことがないらしいぞ。

私:でも、M上さんは、短編から長編に変わったのはマラソンだって言ってますよね。

S:短編と長編は、全く違う筋肉を使うという話ね。まあ、それはあるな。

私:やっぱりそうなんですか。

S:俺が思うには、短編と長編とエッセイ、この3つがすべて素晴らしいのが完璧な作家だね。

私:たとえば、だれですか? あ、俺、とかいうのは無しですよ(笑)

S:太宰は、短編はいいが長編はダメ。芥川もそうだよな。高村薫は長編はいいけど、短編は全然良くない。よくあんなものを出すと思うね。

私:漱石はどうですか?

S:漱石ねえ。長編は間違い無いけど、短編は。

私:夢十夜とか。

S:まあ、確かにね。

結局、誰かという話にはならなかったのだけど、完璧な作家は難しい。

この方もこの間買った短編集は良いので、今度は長編に期待。



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