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昭和を回顧するのは、社会に勢いが欲しいからなんじゃないかな

昭和について考える話を書いた後、色々な記事を見ていて、やはり昭和にみんな興味があるんだなと思い始めています。

これを書いた後に、筒美京平さんが亡くなって、ちょっと呆然としたので、昭和を考える気がなくなっていました。

でも、西和彦さんの本を読んで、やはり、若い人には、若い人なりに、その時代を生きた人はそれなりに、昭和という時代に興味があるような気がしてます。

西さんがアスキーで頑張った時代は、まさに昭和の最後の頃。当時の最年少上場を果たしたのは、平成元年9月のことでした。

1989年9月21日に株式を公開。当時、上場企業の社長としては国内最年少。パソコン関連からゲーム関連、インターネット関連、映画製作配給関連、米国ベンチャー投資関連に事業を展開した

その後もジャスダックやマザーズなどを利用して、特に2004年以降には、上場の最年少を競うような風潮も生まれ、多くの若手経営者が西さんよりも若くして上場しています。

最年少は、リブセンスの村上さんで25歳だそうです。

でも、アスキーが上場した頃のような驚きやワクワクがなくなっているように思えるのです。

【参考:創業社長の株式上場最年少記録】
1988年11月 新日本工販 大久保秀夫
34歳1カ月 店頭登録市場
1989年9月 アスキー 西和彦
33歳7カ月 店頭登録市場
1996年2月 光通信 重田康光
31歳0カ月 店頭登録市場
2000年3月 サイバーエージェント 藤田晋
26歳11カ月 東証マザーズ
2000年3月 クレイフィッシュ 松島庸
26歳4カ月 東証マザーズ、NASDAQ
2006年6月 アドウェイズ 岡村陽久
26歳2カ月 東証マザーズ
2011年12月 リブセンス 村上太一
25歳1カ月 東証マザーズ

インターネット関連業種ばかりということもあるかもしれません。

昭和が若者を惹きつけるのは、今の時代に見られない勢いのようなものを感じるからではないでしょうか。

そんな昭和の勢いを感じさせてくれたのが、宮崎美子さんでした。

還暦超えてビキニですからね。勢いあります。

昭和時代ならば、60歳と言えばおばあさんです。まあ、令和の今でもおばあさんかもしれませんが、未婚でお子さんもいないとは言え(訂正:ご結婚経験がありました)、宮崎さんと言えば、クイズの女王としてテレビでもよく見るわけで、そのかたがビキニとなると、テレビでの見方が変わるよね、ということになります。

高度経済成長期のお父さんたちの頑張りや、週休2日制になる前の週6仕事時代の働き方などが最近話題になりましたが、元気だったんですよね昭和は。

その勢いがネットバブルくらいまではあったのかもしれません。

それを就職氷河期とか、失われた30年とかいううちに、みんなが忘れ、何も知らない世代が生まれ、歴史的事実として羨ましがる、というようなことなのかなと。

色々な社会の枠組みがすでにできてしまったような窮屈な時代だと感じる人が増えているのでしょう。

だから、勃興期の混沌を見たいのかもしれません。

本書はネット革命の荒波にもまれた起業家たちの苦悩と挑戦の軌跡を追った
熱きビジネスノンフィクションだ。
「平成」から「令和」への約1万日にわたる人間ドラマを追い、
圧倒的な取材量と文章力で描き出す!

この本が話題なのも、ネットビジネスの初期の混沌が、今から見ると輝いて見えるのかもしれません。

異端児・堀江貴文とライブドア事件の真相。窮地の藤田晋を救った人物。敗者が生んだLINE。メルカリ創業者の凡人哲学。語られざる楽天誕生秘話。時代を駆け抜けた“若人たち”の熱き物語。日経電子版の人気連載を単行本化。

その原点みたいな話が、この本には書いてあるという気がします。

ただ登場人物のスケールがさらに大きいんですけどね。

昭和も95年なので、歴史的な検証が必要なんでしょうね。

アフターコロナというのも、新たな混沌であって、ここから新しい社会秩序が生まれる時かもしれません。

今こそ、昭和の混沌にあったパワーを学んで、新たな企業が出てくることを期待したいと思います。

サポートの意味や意図がまだわかってない感じがありますが、サポートしていただくと、きっと、また次を頑張るだろうと思います。