子供の運動能力を爆上げする『ラダートレーニング』の目的と効果を超解説!!実践動画付
さまざまなスポーツの準備運動や基礎体力向上のメニューとして取り入れられるようになっている『ラダートレーニング』。
パパさんコーチやママさんコーチの皆さんが子供たちのために、YouTubeやレクチャー本などを参考にしながらチームに取り入れているようです。
しかし、ラダートレーニングの「目的や効果については曖昧..」だと、言う話しをよく耳にしますので、アスレチックトレーナーとして知っている限りの知識と、これまでの僕と選手の関わりの中で得た情報をミックスして動画に落とし込みました。
この動画を文字に起こしました。動画と併せて参考になさってください!
今日はラダートレーニングについてやりたいなと思います。
まずラダートレーニングとは、、はしごのような形をした道具を使い様々な種類のステップを行うトレーニングのこと。敏捷性を養うトレーニングとして、陸上、野球、サッカー、バスケなど、その他、いろいろなスポーツで取り入れられています。
ラダートレーニングの歴史
1980年代後半、アメリカンフットボールの監督が体の大きな選手をいかに早く動かすかとの目的で開発。日本導入は1990年代頃と言われています。
できた経緯っていうのは様々言われてますけれども一番、有力なのがこれかなという感じです。
ラダートレーニングの目的
これはですね脳から筋肉に伝わる指令の伝達速度を上げることが大きな目的、様々なステップワークにより神経系を多く刺激するため、体が思うように動くことが可能となり、運動神経の向上に繋がる。
複雑で早いステップだけにとらわれず、正しい姿勢で正確な動きを身につけるトレーニングとして考えようということなんです。
なので、ラダートレーニングの種目ってたくさんあるんですけれども難しいことをね、そんなにやる必要はなくて、簡単なことね反復しやすいことを丁寧にやるというのが最初の目標になるかなと思うんです。
ただね僕もね小学生や中学生に指導するときありますけれども。やっぱ飽きちゃうんですよね、、簡単なやつばっかやってると飽きちゃうので難しいやつもね、少しずつ増やしていくといいかなと思います。
どんな人に向いているの?
これはね、子供から年配の方まで取り組める実践すべき基礎的トレーニング、特にゴールデンエイジと呼ばれる9歳から12歳は即座の習得ができる黄金の成長期なので、ラダートレーニングによる最も効率よくスピードが身につくことが可能だということなんですね。
基本的には、どの世代でもできます。例えば、高齢者の方の転倒予防でやるのもいいと思うんですね。絶対に早くやんなきゃいけないわけじゃないんです。ステップを考えながらゆっくり丁寧にやることでも運動神経を刺激できる。素晴らしいトレーニングなんですね。
ゴールデンエイジを見逃すな!
ただですね、やっぱり9歳から12歳の間のいわゆるゴールデンエイジと言われる時期にラダートレーニングをやると効果が高いように思うんですね。
僕もねトレーナー歴17年になりますけれども僕が出会った子供たちでラダートレーニングをきっちりやってもらった子供たちの、その後の活躍が素晴らしかった。
これは事実ですから、、なので、やっぱりね9歳から12歳、この年代を大事にして取り組んでもらえるとより効果的かなと思います。
ラダーの種類について
ラダートレーニング注目ポイントを三つ挙げてみました。
まず一つ目。ラダーの種類なんですね。ここに書いてあるのはスピードラダーといって、はしご状のやつなんですけれども、その他にヘキサゴンラダーといって、六角形のものもあるんで。六角形のものはちょっと幅が広いので、より大きく体を使う必要があります。
あとスティックラダー。スティックラダーっていうのは、もうね、ただ棒です。自分の感覚で自分の好きな間隔においてできるということで自由度が高いアジリティツールになります。
アジリティクロス。これね最近僕ねハマっていて、とってもいいなと思ってるんですが、ばってんのやつですね。ばってんになってるんですけれども、この上でジャンプしたり、行ったり来たりね。いろんな複雑なステップがあるわけですけれども、これは場所取らなくてとってもいい。自宅でもマンションの人はちょっとあれですけれども、下にね迷惑掛からない程度にね自宅でも取り組めるってことで、とっても注目してます。
はい。でも、メインで使用するのはやっぱりスピードラダーかなと思います。
はい。立体感のあるラダーを使うのがポイントなんですね。
なので、例えば僕もね体育館なんかで急に「ラダーやってみてください」っていう時に、テーピングをね、下にピンと貼ってやるときあるんですけど、、とりあえずそのときとしてはいいんだけれども、やっぱねちょっとねボリュームがちょっと高さとかがあった方がより足も上がって神経系が鍛えられるかなと思うので紐とかねテープでもできますけれども、ぜひね、きちんとアジリティのツールを使ってやってもらいたいなと思います。
豊富なバリエーション
はい。そして、2番目、豊富なバリエーション種目、・ランニング系・ジャンプ系・ツイスト系・リズム系と、大きく分けて四つあるわけです。これらを組み合わせてバリエーションを作っていくわけです。
一応ね、スピードラダーでいろんな種目を名称ありますけどクイックランとかね、ラテラルランとかね、そういういろいろあるんですけれども、慣れてきたら、指導者がアレンジしてもいいと思うんですね。安全な範囲でね、いろいろね、子供たち選手が飽きないように、指導者のオリジナリティ出してもいいかなと思うんです。
ラダートレーニングの目的!ここが一番大事!
はい。3番目。コーディネーション運動。基礎運動とスポーツ動作を繋げるための調整運動のこと。ラダートレーニングは備わった基礎運動能力をスポーツに生かすためのコーディネーショントレーニングとして位置づけられているわけですね。
どういうことかというと、ここにね、三角形書いてみたんですけれども、一番下に基礎的運動ね。ここが土台です。この基礎的運動っていうのはどういうことかと言えば、例えば具体的に言えば、スクワット、腕立て伏せ、ストレッチもそれに入ると思うんですね。なので、筋肉の量を増やすとかね、関節の可動域を広げるとかっていうのが基礎的運動に入るわけです。
この土台を大きく育てていくわけです。でもね、基礎運動だけでは、競技力向上には直結しないんですね。スポーツがうまくなるために、このコーディネーション運動っていうのが必要で、それがまさにこのラダートレーニング、アジリティトレーニングになるわけなんです。
スクワットをいっぱいやったら、野球が上手くやるんじゃないか、サッカーがうまくなるんじゃないか、バスケット上手くなるんじゃないかと思うんですけれども。これはね、ちょっとね悲しいかな、、直結しないんですね。
やっぱりコーディネーショントレーニングっていうのを丁寧に丁寧にやることによって、競技力に繋げていけるケガしにくい体を作っていけるということになりますので、スクワットやですねストレッチ腕立て伏せも重要です。それに加えて、必ずラダートレーニングやアジリティトレーニング、コーディネーショントレーニングっていうのを入れるようにしてみましょう。
はい。ということでですね、結論!
『9歳から12歳のゴールデンエイジの間にラダートレーニングを欠かさずやろう!』
それでは次の動画でまたお会いしましょうありがとうございました!