高校生の時に見た「井上康生さんの金メダル」は輝いていた。
ぼくがはじめて「オリンピック」を身近に感じたのは、井上康生さんが金メダルを持って母校凱旋してくれたとき。
体育館の壇上に立ち、
首から提げるその金色の輝きは
とても眩しく、呼吸をするのを忘れるほど
ゾクゾクしました。
また、
メダルだけでなく
佇まいからにじみ出るそのオーラも
印象に残っています。
僕たちの高校は
普通科・スポーツ科といった括りがなく、
中学時代、
日本一になった球児や
世界で戦う柔道選手と
机を並べていました。
TVや雑誌を通すと
あんなに凜々しい友人たちも
教室では少年のような表情を見せ、
そのギャップにもとても惹かれていたんです。
僕といえば、
内申に好影響があるという噂を聞きつけ、先輩のいない社会科研究部に入るものの、ほぼ帰宅部。地元のクラブでサッカーをしたりゲーム三昧。
ほんとにかっこいいなぁ、
と心の底から思っていたんです。
スポーツには
もちろん勝敗がつきまといます。
けれど、
金メダルをとれたからすごいとか、
記録を出せなかったからダメとか
そういった概念を超えて、
ひたむきに向き合う姿が
とてもかっこよかったんです。
自分らしい柔道を。
暴力指導など相次ぐ不祥事で威信が損なわれていた時期に就任し、
伝統的な上意下達の強化方針から一転、
アスリートに寄り添い、
選手やコーチの意識が変化したからこその
結果かと感じています。
ほんとにすごい。
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