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002 しゃべくり漫才と漫才コントの分類

漫才ラジオ THE MANZAI RADIO

最近の漫才を,「しゃべくり漫才」と「漫才コント」の2つに分類できるのかというと,おそらく無理だと思います。そこで,この2つではなく,次の4つに分ければそこそこ分類できるのではないかと思い,考えてみました。

❶しゃべくり漫才

これは,普通のしゃべくり漫才のことです。

❷しゃべくり漫才風コント

これは,コント師などがしゃべくり漫才師になりきって漫才師役を演じる漫才のことです。

よく,「コント師なのに漫才コントではなく正統派のしゃべくり漫才をやっていてすごい」というコメントを耳にすることがありますが,漫才師の役を演じていて,素の自分が全然出ていないというパターンが結構あります。これを「正統派のしゃべくり漫才」と呼ぶことに,私はかなりの違和感を覚えます。

もちろん,コント師の漫才が全部これというわけではありませんが,素の自分が全然出ていない漫才は,「しゃべくり漫才風コント」と呼んだほうがいいのではないかと思います。

❸しゃべくり漫才コント

これは,普通の漫才コントのことです。漫才の途中でコントに入りますが,それでも素の自分を全面に出した演じ方をする漫才です。

アンタッチャブル,サンドウィッチマン,パンクブーブー,和牛などの漫才コントは,「しゃべくり」の要素がかなり強い漫才だと思います。

❹漫才風コント

これは,普通のコントのことです。

サンドウィッチマンの初期の漫才は,センターマイクの前でコントをしている「漫才風コント」という印象を受けましたが,お二人は素の自分が出やすいタイプなので,M-1という漫才の大会でも高く評価されたのだと思います。

まとめ

この4つでも分類できない漫才もあります。キャラ漫才,ギャグ漫才,歌ネタなどなど。そもそも分類することにどこまで意味があるのかも不明ですが,今回は素の自分がどれくらい出ているのかで「漫才」と「漫才風コント」に分類してみました。

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