[カバー漫才] ミキがブラックマヨネーズの名作漫才「早起きする方法」をカバーしたら…
#オチを予想してお楽しみください (4文字)
亜生:最近なぜか僕,朝寝起きが悪いんですよ
昴生:朝起きれないんですか?
亜:起きれない
昴:原因は?
亜:それがまったく分からへん。「このままだと大きな遅刻をしてしまうんじゃないか」と心配で,夜も寝られへん
昴:それや!
亜:何が?
昴:朝起きられへん原因それや!「『このままだと大きな遅刻をしてしまうんじゃないか』と心配で夜も寝られへん」から朝起きられへんねん
亜:ジレンマやん。それやったらもう無理や
昴:そんな「ジレンマ」とか難しい話やないから。心配せんでも,睡眠時間多めに取れば朝起きれんねん。早く寝ればええねん
亜:昔からそうやってにいちゃんが「早く寝ろ」って急かすから余計寝られへんねん。ジレンマや
昴:「ジレンマ」ちゃうて。目つぶって羊でも数えてたら眠くなるやろ
亜:眠たくないのに羊なんて数えたら,1万匹とか超えて興奮して眠れなくなるやん
昴:ジレンマや!それがほんまのジレンマや!
亜:それに,「起きられないから早く寝る」っていうのは,「フラれるのが恐いから恋なんてしない」みたいなことやろ?
昴:全然ちゃうわ。それはただの言い訳や。俺がよく言うてるやつや。…言うてるか!俺はただもてないだけや
亜:なんの話してんの?「どうやったらモテるのか教えて」って話だから
昴:それは俺の悩みや!「どうやったら朝早く起きられるのか教えて」って話や
亜:「早く寝る」以外に方法ないの?
昴:目覚まし時計セットしたら起きれるやろ
亜:何個?
昴:何が?
亜:目覚まし時計を何個セットしたら僕は起きれんの?
昴:知るかそんなもん
亜:にいちゃんなんやから知ってるやろ。同じ部屋に寝てた時期もあったんやから
昴:そんなら5個や!
亜:「そんなら」って…,今適当に「5個」って言うたやろ
昴:あたりまえや!適当や!そんなもん適当に言うしかないやろ
亜:5個で起きれなかったらどうしたらええの?
昴:6個7個と増やしていって,起きれる数調べたらええやろ
亜:僕が起きれるのが10個やったら,5個から始めたら5回くらい遅刻するやん
昴:100個!
亜:え?
昴:そんなら目覚まし時計100個セットせえ!そしたら絶対起きれるわ
亜:100個もセットしたら止めてる間に遅刻するやろ
昴:もうじゃあ結婚や!
亜:え?
昴:結婚せえ!
亜:にいちゃん何言うてんの?
昴:目覚まし時計がダメやったらもう人に起こしてもらうしかないやろ。毎朝起きられへんお前を起こしてくれる人なんて愛する妻くらいや。だから結婚せえ!
亜:そんな理由で結婚してくれる人なんて,絶対財産狙いやろ
昴:狙われるほど財産持ってないやろお前は
亜:だいたいプロポーズで「毎朝時間通りに起こしてください」なんて言うたら絶対断れるやん。にいちゃんでも断られるよ
昴:「にいちゃんでも断られる」って言うな。俺は何を言うてもどうせ断られんねん
亜:もっとまともな方法ないの?早起きする
昴:そんならもうあれしかない
亜:「あれ」って?
昴:鶏
亜:え?
昴:鶏
亜:「鶏」って…,鳥の?
昴:鳥や。鳥の鶏や
亜:何言うてんの?
昴:鶏やったら毎朝勝手にコケコッコーと鳴いてくれるから,その鳴き声で起きたらええやん
亜:鶏って日の出とともに鳴くんやろ?毎朝そこまで早く起きたいわけやないやん
昴:毎朝日の出とともに起きたらええやん。例えば朝4時に起きたとして,仕事行くのが8時やったら,頑張って4時間起きてたら遅刻しないで仕事行けるやろ
亜:その状態で仕事行っても全然元気ないやろ
昴:何してんねん朝から。朝の時間は,コーヒーでも飲みながら,読書とかしてゆっくり過ごしたら大丈夫や
亜:なるほどね
昴:ほら!解決したやろ?困ったことがあったらなんでもにいちゃんに聞いたらええ
亜:ほんなら聞くけど,鶏って毎朝毎朝コケコッコーって鳴くんやろ?
昴:鳴きますよ
亜:そんなもん飼うてたら,近所の人から苦情くるんちゃう?「うるさい」って。苦情きたらどうしたらええの?
昴:そういうときはやなぁ…,鶏の生活環境を整えて卵を産ます。その卵を近所の人に配ってご機嫌をうかがう。どや?ええやろ?
亜:食べ物の取り扱いの難しさ見くびんなよ!
昴:何で怒られてんの俺
亜:卵なんて配り歩いて,万が一食中毒でも起きたらどうすんの
昴:「鶏なんて飼うてません」て顔しとけ
亜:どんな顔やねん。鶏飼うてたから卵配ってたんちゃうの?
昴:それやったらお前もその卵食うて食中毒なれ!苦しんでるお前の姿見たら,近所の人も「それやったら仕方ないな」って許してくれるやろ
亜:遅刻どころか仕事にも行けてないやん。僕はただ「朝早く起きたい」言うてるだけやのに,「結婚」とか挙げ句の果てには「鶏」まで勧めてくるってどういうつもりなの?
昴:「どういうつもり」て,俺はただ親切にどうすれば朝起きれるか真剣に考えてただけや。夜寝れないちゃんとした理由が分からんから適当に言うしかないやろ
亜:寝れない理由が分かればいいの?
昴:それが分かればもっとまともなアドバイスできるわ
亜:一番の原因は,毎日にいちゃんが僕の隣でハイテンションでガミガミガミガミ言うてくるから,そのストレスや
昴:ツッコミや!そういう芸風や!別にガミガミなんて言うてないわ
亜:にいちゃんがもっと静かにしてくれれば,たぶん眠れるわ
昴:「静かに」ってなんやねん。静か〜につっこんで漫才うけなかったら,俺が夜眠れなくなるわ
亜:△△△△やな〜
昴:△△△△はもうええわ
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あらゆるオチを誰よりも先に小噺化するプロジェクト『令和醒睡笑』過去の創作小噺を何回も何回も回すと"古典小噺"になる・・・はず・・・【小噺はフリー台本】