見出し画像

ボランティアコーディネーター研修(なぜなにNPO vol.165)

 神奈川県社会福祉協議会主催のボランティアコーディネーター研修に参加しました。講師は、日本ボランティアコーディネーション協会の理事長妻鹿 ふみ子氏です。

 まずはボランティアという言葉の確認から始まりました。やはり、「自発性」「無償性」「社会性」に加え「先駆性・開拓性」があげられ、定義としては、IAVA(ボランティア活動推進 国際協議会)の「ボランティア活動は、市民社会をかたちづくる上で土台となるものである。」また、効果として「ボラン ティア活動は、私たちが心より望んでいる平和・自由・(参加 の)機会・安全や全ての人々に対する公正が実現する社会をもたらす」を紹介してくださいました。ボランティアという言葉は、守備範囲が広く、それぞれの生活環境によって理解が異なるため、定義が難しいのですが、効果や効用については、日本でも一定の評価が根付いてきています。特に 「ボランティア活動は、市民(が暮らす)社会をかたちづくる上で土台となるもの」という定義は、どのような環境のもとでも理解できるでしょう。

 コロナ禍におけるボランティア活動の行動率は微減していますが、興味を持ち始めた市民は増えてきています。活動情報がオンライン化されるなど、情報提供ツールにも変化が出ています。藤沢市ではボランティア募集サイトとして「チームFUJISAWA2020」が動き出しています。ボランティア希望の市民とボランティアを受け入れたい組織(個人)をつなぐ重要な役割として、「ボランティアコーディネーター」があります。また、個人と組織の間の調整だけではなく、組織内部でのコーディネーションなど、活動を継続するための大切な役割です。

 ボランティア活動の支援スキルとして今後重要視されていくと考えられますが、持ち合わせる資質は、コミュニケーションスキルをはじめ、忍耐力や企画力など様々求められ ています。人は何らかの欲求が満たされていくことで、達成感を覚え、更なる欲求が芽生えていくと、マズローの欲求段階説は解いています。生き生きと楽しく日常生活を送るための道具としてボランティアが存在し、市民の社会を創りあげる土台となる行動となります。ボランティアコーディネーターがしっかりと社会をつなぐ役割を担うことが求められる時代が始まってきたように思います。

 今回改めて研修を受け、再確認できたことが多くありました。学習→行動→学習→行動→・・・・のサイクルは大切ですね。(て)


※本記事は、藤沢市市民活動支援施設情報誌「F-wave」2023年4月号のコラムを転載したものです。紙面全体は以下のリンクよりご覧いただけます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?