自分の写真が変わることになったカメラとの出会い

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FUJIFILM X-T1

もう5年にもなるそうだ。Facebookのいらん機能「過去を振り返る」ヤツなんだけど時々良いこと言ってくる。まぁ、過去なんて振り返るのは死ぬときに出来ればいいかなーと常々思っては居るが・・・笑

5年前、写真弘社(プロラボね)のエライ人から「大将さ、(藤里がこう呼ばれてるw)フジのカメラって使ってみる気は無い?」と。それまでキヤノン一筋だった(嘘、他メーカーも使ってました)ので何でだろう?って思った。しかし、このX-T1が発売されたとき「なんてカメラカメラしたカメラを出したんだ!」と気にはなっていたので、是非使ってみたい!と暫くテストさせてもらった。形はカッコイイ。サイズ感も申しぶんない。そして、色!色がやっぱり「スゲーなFUJIFILM」と思わされてしまったのだ。さらに、このXF35mm f1.4の描写ね。しかも初のミラーレス、こんなにも自由にフォーカスポイントが動かせ、頭のイメージを目の前のEVFで再現してくれるなんて・・・。今までのレフ機での一連の作業が途端にアホらしくなったのだった。ただ、気に入らないポイントも沢山あった。ピントをいちいち合わせに行く動作や、フォーカスポイントを動かし辛いとかとか。でも色味と描写に惚れ込んでしまったので、こりゃも仕方ない。特に惚れ込んだjpg撮って出しの絵作りには脱帽、そしてフィルムシミュレーションなるものも、かつて「撮影に行く前にフィルムをチョイスする」という楽しみも蘇る。その中でも魅了されてしまったのは「クラシッククローム」だ。これは開発では正直女性ポートレイトに使えないとされていたらしい。しかし、しかしよ。ちょっとカスタマイズして露出をちょちょーっとしてやると、ほら、どうでしょう。

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【モデル:前田希美さん】
この描写、肌質。今見ても「触れてみたい」って思います。そして完全にフジユーザーになる!とこの後に決めたのでした。
同時期、我が写真家人生で初の著書「ポートレイトノススメ」の話が来るんですよ。

こんな事ってあります?この本はススメといてアレですけど(笑)自身の振り返りでもあるのです。今までやってきたこと、そしてFUJIFILMのカメラと色と描写との出会いに対する新たな自身へのススメでもあったのです。なので思いきり楽しんで全撮り下ろしをし、編集してもらいました。その中でも触れた「クラシッククローム」をポートレイトに使うムーブメントも起きたり、それよりも、ポートレイト界にFUJIFILMを使う人が増えてきた、これにはある意味してやったりでした。だってこんなに良いカメラないですよーって。
それから五年。何台もの新機種が出た。その都度キチンとステップアップし満足度が増すカメラを作ってくれた。やはり我々の話をちゃんときいてくれて、カメラ造りに反映させてくれるメーカーって本当に大切だなぁ、と思っています。

これからもね、アタシはFUJIFILMと共に、作品を作っていきたいと思います。だって今までで1番しっくりとくるカメラであり、自身の色とテイストを定着してくれたカメラですから。

でも日々努力と挑戦は忘れずに。カメラに使われないよう、しっかり使いこなして行きたいと思っています。ああぁ、新製品のX-T4が欲しいよぉ。

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